GHGを取り除く

ESG経営を推進する当社グループは、再生可能エネルギーをテーマに次世代に向けた新たな価値創出を目指し、2019年4月にグリーンビジネスグループを創設しました。
水素・アンモニア等の次世代燃料、洋上風力発電事業、LNG燃料供給事業、CO2輸送やカーボンクレジット等さまざまな取り組みを強化しています。
2022年4月にはグリーンビジネスの浸透を図るため、新ブランド「NYK GREEN EARTH」を策定。脱炭素社会の実現に向けた活動を通じ、企業と社会の持続的な発展・成長とともに、新たなエネルギーバリューチェーンの構築を目指しています。

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当社グループは、海運だけでなく社会全体の脱炭素化に向けたエネルギーバリューチェーン全体での再生可能エネルギー関連事業へ積極的に参画しています。

スタートアップアクセラレータープログラム:Startupbootcamp

当社は、2021年6月より三菱商事(株)と共同で低・脱炭素社会の実現に寄与するスタートアップ企業を支援・育成するプログラムを開始。Startupbootcamp Australia社をパートナーとして起用し、2021年には低・脱炭素のテーマで募集した世界中のスタートアップ企業から10社を選定した上で、事業化に向けた支援プログラムを実施しました。
当社はこのようなプログラムを通して、有望な企業を発掘し、将来的な協業も視野に入れながら、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

豪州カーボンクレジット供給会社への出資

原生林再生プロジェクトのイメージ

当社は、豪州で原生林再生プロジェクトを通じたCO2の吸収とカーボンクレジットの販売を手掛けるAustralian Integrated Carbonに、三菱商事(株)と共同設立した持ち株会社Japan Integrated Carbon(株)を通して出資しました。この取り組みを通じ、当社はカーボンクレジット創出ビジネスの経験とノウハウを獲得し、世界の船舶の温室効果ガス排出量のネット・ゼロ化を支援することで当社の目指すESG経営を具現化できると考えています。

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液化CO2の海上輸送・貯留事業への参画

液化CO2輸送船のイメージ

当社は2021年12月に、ノルウェーのKnutsenグループと合弁会社Knutsen NYK Carbon Carriers AS (以下、KNCC)を設立。KNCCは液化二酸化炭素(液化CO2)の海上輸送・貯留事業を全世界で商業展開することを目指しています。既に普及している液化CO2の輸送技術の活用に加え、常温で液化して輸送・貯留する技術(LCO2-EP ®)の開発にも着手しています。当社はKNCCを通じて、カーボンニュートラルな社会を実現するために有効かつ必要な炭素回収・利用・貯留(CCUS)のバリューチェーン構築に務めていきます。

三菱造船(株)とCO2輸送技術の共同開発

当社は、カーボンニュートラル社会においてグローバルに需要拡大が見込まれる、大型船による二酸化炭素(CO2)輸送技術の共同開発を三菱造船(株)と開始。この共同開発事業を通じ、CCUSバリューチェーン構築に必要な、CO2の輸送を担う液化CO2輸送船を含む各種技術の開発に尽力し、CCUSバリューチェーンへ参画していきます。