環境負荷データ

GHGプロトコルに基づく情報開示

当社は、日本郵船グループ会社から収集している温室効果ガス(GHG: Greenhouse Gases)排出のデータについて、国際的な算定・開示基準であるGHGプロトコルのScope 1、2だけでなく2012年よりScope 3にも対応し算出しており、毎年算出するScope 1、2、3のGHG排出データについて、第三者検証機関によるデータ検証を受け、正確な数値を開示しているとの保証書(Assurance Statement)を取得しております。Scope 3に対応したデータの集計・算出・開示について、第三者検証機関による検証を受け、保証書を取得したのは、海運業界では世界で初めてとなります。

日本郵船グループのScope 1、2、3関連図

当社グループのGHG排出量・割合

GHG関連 単位:ton-CO2e
全体Output 2020年度 2021年度 2022年度 2022年度
(割合)(%)
Scope1 11,650,054 12,678,695 11,255,044 77.1
Scope2 49,444 45,391 76,255 0.5
Scope1+2 11,699,499 12,724,086 11,331,299
Scope3 1,623,678 3,890,661 3,264,023 22.4
Scope1+2+3 13,323,177 16,614,748 14,595,322
  • 本社および連結子会社が集計の対象です
  • CO2e:CO2 equivalent。二酸化炭素換算
  • Scope1、2、3のGHG排出量データは、第三者検証機関によるデータ検証を受けています
    検証報告書(https://www.nyk.com/esg/envi/data)
  • 2021年度実績に関しては一部Scope見直しを実施、再集計後認証を取得した数値に修正しています
Output内訳 小カテゴリー 2020年度 2021年度 2022年度
Scope1 船舶 9,787,671 10,708,996 10,123,951
飛行機 1,642,233 1,721,397 964,063
その他 220,149 248,301 167,029
Scope2-マーケットベース   49,444 45,391 76,255
Scope2-ロケーションベース   52,138 49,010 77,710
Scope3 カテゴリー1 1,887,367 1,486,233
カテゴリー2 99,013 255,143 197,887
カテゴリー3 1,508,523 1,730,934 1,552,422
カテゴリー5 15,489 16,379 19,827
カテゴリー6 516 678 7,404
カテゴリー7 135 157 247
  • Scope2の排出は日本国内はマーケットベース、海外はロケーションベースで計算しています
  • 2022年度のCO2排出量のうち、横浜支店・日本郵船博物館で使用した電気量(234,641kWh)については、グリーン電力証書を使用しオフセットしています
  • 2021年度実績に関しては一部Scope見直しを実施、再集計後認証を取得した数値に修正しています

当社グループのNOx/SOxの排出量

GHG以外
Output(船舶由来) 2020年度 2021年度 2022年度
NOx 209,925 243,726 229,722
SOx 25,518 26,970 25,216
  • 2021年度実績に関しては一部Scope見直しを実施、再集計後認証を取得した数値に修正しています

当社グループのエネルギーおよび資源の消費量

GHG関連
Input内訳 小カテゴリー 単位 2020年度 2021年度 2022年度
Scope1 A重油(MDO) トン 26,002 30,415 27,219
C重油 トン 2,726,923 3,184,649 2,979,644
軽油(船舶) トン 153,324 159,484 173,779
LNG(船舶) トン 185,587 5,620 14,387
ジェット燃料 KL 666,877 699,024 391,486
ガソリン KL 49,187 71,860 9,058
灯油 KL 51 52 49
軽油 KL 31,517 23,285 49,408
LPG トン 449 511 375
Natural Gas m3 9,757,385 8,624,448 7,460,194
Scope2関連 電気 MWh 117,519 119,880 162,030
Scope3関連 廃棄物
(オフィス)
トン 5,390 5,679 6,831
再生可能エネルギー由来の自家発電 電気 MWh 5,970
  • 日本国内の電力消費はマーケットベースで計算しています。各年度の電力由来のCO2排出量の算出には、環境省が発刊している電気事業者別排出係数(各前年度実績)を使用しています
  • 2021年度実績に関しては一部Scope見直しを実施、再集計後認証を取得した数値に修正しています
GHG以外
オフィス由来   2020年度 2021年度 2022年度
m3 446,656 292,510 863,697
KG 797,013 636,903 1,007,991

国内外グループ会社の環境負荷データの把握

燃料や電気使用量などの環境負荷データの把握は、削減への第一歩です。当社では、NYKグループ全体の環境負荷を把握し各社での取り組みを促す為、国内・海外の連結子会社を対象に、電気、ガスや燃料などのエネルギー使用量や産業廃棄物などの環境負荷データの収集および集計を行っています。2017年度からは、環境負荷データ収集・集計システム『Eco Track』を採用し、より効率的、且つ、正確なデータの入手に努めております。

国内

2007年1月より国内主要連結グループ会社を対象にデータ収集を開始しました。2023年3月時点では、38社の218拠点より24項目のデータ収集を行い、環境パフォーマンスの見える化に取り組んでおります。

海外

2008年1月より海外主要連結グループ会社を対象にデータ収集を開始しました。このネットワークはデータ収集だけで無く、各社との環境コミュニケーションルートにもなっています。
2023年3月時点では、258事業所より国内と同じ24項目のデータを収集しています。

今後、更なる対象範囲拡大およびデータ精度の向上に努めていきます。