PEOPLE

海上職

船舶運航管理

八馬汽船(株)出向
2015年入社

入社理由

就職活動が始まってから、海上職の自社養成コースがあることを知りました。それまで、営業職に就くのだろうと漠然と考えていたのですが、海上職の自社養成コースを知り、俄然興味が湧きました。現場の最前線で、自分で手を動かして仕事ができることは文系出身の私にとっても魅力的であり、そして何よりも世界の海を舞台に仕事をすることに強烈なロマンと憧れを感じました。就職活動の中で、一度コンテナ船に訪船する機会がありました。その際、巨大なエンジンを自身の目で見たときのインパクトは、今でも鮮明に覚えています。また、そもそもスーツを着てビジネス街を闊歩する姿より、汗をかいて仕事をしている方が自分に合っていると思いましたし、働くイメージができたことも入社を決めた理由の一つです。

仕事内容

船舶管理を担うグループ会社に出向し、監督業務を担当しています。日々の安全運航のための船体・機器保全が主な業務。陸上から乗組員とコミュニケーションをとり、時には訪船して船の状態をできる限り把握し、「船を止めない」ために様々な業務を行っています。より良い保全のために陸上から指示・アドバイスを送るだけでなく船用機器メーカーに対する不具合内容の問い合わせや必要な物資の手配なども担当。いわば、本船に対する司令塔であり橋渡し役のようなポジションです。また、機器の修理・部品手配の際には、安全運航という最大使命を果たしつつ経済性を考えることが重要です。安全とコストのバランスを適切に保って修繕を行い、特に入渠(※)予定の船があれば、船を長く安全に使用し続けられるように最善の整備を立案します。

(※)船が点検・修繕のためにドックに入ること

やりがいを感じるとき

乗船勤務のときは、自分の担当機器の状態・運転時間などを日々管理し、トラブルやイレギュラーな事態がある中でも、自身の立てた整備計画を実践して無事に下船を迎えた瞬間に常にやりがいを感じていました。また、トラブルが起こった際に原因を究明し、解決に至ったときも充足感がありました。現在の陸上勤務では、もっと全体的かつ長期的な視点になりますが、やりがいを感じる瞬間は乗船時と同様だと思います。今後は担当船の入渠の際の修繕・整備等を通して、よりダイレクトにやりがいを得たいと感じています。さらに日常的なところで言えば、本船乗組員や外部関係者とスムーズなコミュニケーションができ、船が無事に運航すること自体にやりがいを感じています。

最も自分を成長させた仕事

乗船中に経験したことすべてが成長に繋がっています。私たち「海技者」は実務経験が重要な職種とよく言われますが、実際に場数を踏まなければなりません。日々の整備一つとっても自分の知らないこと、学ぶことは非常に多く、あらゆる整備が成長の場でした。また、そういった経験を陸上勤務で活かすという意味では、海上と陸上のローテーションが自身を成長させてくれていると感じます。海上では見えなかったことが陸上では見えるようになり、陸上では見えなかったことが海上では見えるのではないかと思います。特に現在の監督業務は本船に指示を出す立場になります。若輩者ではありますが、少なからず管理者としての客観的な目線も養えているのではないかと思います。

今後成し遂げたいこと

確かな「現場力」を持つエンジニアになることが目標です。現在の職場で監督業務を担っている方々は、船齢を重ねた担当船を可能な限り安全に運航するため、日々尽力しており、そこにはやはり各人の経験が光っています。そのような方々をお手本にしつつ経験値を蓄え、全体的かつ長期的な目線で最適な修繕計画を立案できる「現場力」をつけたいと思っています。また、そのような経験を基に多くの引き出しを持ち、大きなトラブルにも適切に対処できるエンジニアに成長したいと思っています。それによって、日々の安全運航に少しでも貢献していきたいと考えています。

CAREER STEP

2015年4月~2022年2月

海技大学校~乗船勤務

座学、練習船、社船実習等で海技士免状取得。
その後約4年半、機関士としてLNG、ドライバルク船、自動車船に乗船

2022年5月~現在

船舶運航管理

グループ会社・八馬汽船に出向。
管理船の保全・修繕などの監督業務に従事。管理船の保全・修繕など

INTERVIEW

PREV

陸上職技術系
海外勤務

Tupi Nordeste Operacoes Maritimas社 出向
2009年入社

NEXT

海上職
航海士(海上勤務)

三等航海士(上執二等航海士)
2017年入社