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アンモニアの舶用燃料導入について紹介

~脱炭素化に関する国際連携の強化を目指して~

当社は船舶の脱炭素化に関する国際連携を深めるため、2つの会議において船舶のゼロエミッション化に向けた燃料としてのアンモニア(燃料アンモニア)の導入に関して紹介しました。

アンモニアは燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しないため、地球温暖化対策に貢献する次世代燃料として期待されており、さらにアンモニアの原料となる水素にCO2フリー水素(注1)を活用することでゼロエミッション化の実現が可能と言われています。当社は脱炭素化に向けたソリューションの一つとして燃料アンモニアを船舶用に活用することを視野に検討を進めています。

1. 「日本・ノルウェー水素セミナー2020」(2月25日開催)

駐日ノルウェー大使館で開催されたセミナーでは、産・官・学の各方面から16名が登壇し、ノルウェーと日本の両国関係者とともに水素社会実現に向けた課題と今後の取り組みについて議論を深めました。当社からはグリーンビジネスグループ グループ長の中村利が登壇し、水素活用の具体案としてアンモニアの舶用燃料導入について技術と運航の両面から紹介しました。

講演を行う当社グリーンビジネスグループ グループ長の中村利(とし)

2.「Getting to Zero Coalition」国際会議(2月25日開催)

当社が参加している企業連合「Getting to Zero Coalition」(注2)の国際会議がデンマークで開催され、当社は将来の代替燃料に関する技術開発・導入施策というテーマのもと、外航海運の脱炭素化に向けた現実的な解決策として燃料アンモニアの活用や、当社の舶用LNG燃料供給事業といった燃料サプライチェーンへの取り組みについて紹介しました。

オープニングセレモニーの様子

当社グループは脱炭素化に向けた代替燃料活用の研究を通じて新たなグリーンビジネスの創出に取り組み、人々の豊かな暮らしのために価値あるものを届けるという企業理念“Bringing value to life.”の実現に努めます。

※当社グループは中期経営計画〝Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green”において、事業活動を通じてSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を推進しています。

(注1)CO2フリー水素
二酸化炭素を発生することなく水素を生成する方法として、再生可能エネルギー(太陽光・風力・地熱等)を活用して水素を製造する方法や、化石燃料( 天然ガス・石炭等)を活用しながら発生したCO2を回収・貯蔵して水素を製造する方法などがあります。上記の方法により生成された水素を原料とするアンモニアはCO2フリーアンモニアとされ、燃料や水素のエネルギーキャリアとしての活用が期待されています。

(注2)企業連合「Getting to Zero Coalition」
非営利団体である「Global Maritime Forum」、「Friends of Ocean Action」、「World Economic Forum」間のパートナーシップをもとに設立され、海事、エネルギー、インフラ、金融各部門を代表する70社以上の企業・機関などが参加しています。

<関連プレスリリース>

以上

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