自動車船と飛鳥Ⅲが集結! 日本郵船が「うみ博2025」で伝える海の魅力
公開日:2025年09月02日
更新日:2025年09月02日

2025年7月12日〜13日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(通称:大さん橋)とその周辺で、海洋都市横浜うみ協議会が主催する「海洋都市横浜うみ博2025」(以下:うみ博2025)が開催されました。2日間で2万人以上が来場した会場の様子をレポートします!
“海”をもっと知りたくなる多彩なコンテンツ
“海”をテーマに子どもも大人も一緒に楽しめる体験型イベント、「うみ博」。企業、大学、行政、研究機関などが一体となり、さまざまな体験を通して海の魅力を感じてもらうことを目的に開催されています。2025年は記念すべき第10回を迎えました。日本郵船は第1回から欠かさず出展を続けています。
今回の「うみ博2025」は天気にも恵まれ、大さん橋には心地良い海風が吹いていました。メイン会場となった大さん橋ホールには、朝から家族連れや子どもたちの明るい声が飛び交い、活気あふれる空間となっていました!
会場にはそれぞれ趣向を凝らした出展者のブースが並びます。VRシミュレーターで海のお仕事を体験するもの、ヒトデなどの生き物を観察できるブースなど、海の仕事や生き物について学べる展示がめじろ押し。深海の世界をクイズ形式で学べる展示もあり、大人もためになりそうな学習体験も。
大さん橋の向かいにある象の鼻パークでは、海上輸送で使われる冷凍コンテナの−30℃の空間を体感できる「冷凍コンテナでひんやり体験!」(オーシャン ネットワーク エクスプレス ジャパン)が子どもたちに大人気。夏の暑さを吹き飛ばす楽しい仕掛けが随所にちりばめられていました。
船の操縦体験や臨場感たっぷりの“お仕事トーク”も
子どもたちに大人気だったのが日本郵船の「操船シミュレータ体験」です。
操船シミュレータとは、航海機器と最新のCG技術を組み合わせることで、実際に近い操船環境をディスプレー上に再現するシステム。日本郵船の航海士や機関士のサポートを受けながら子どもたちは真剣な表情で操船を体験し、またその横顔を楽しそうに見守るお父さんやお母さんの姿も印象的でした。展示ブースでは船員の職種紹介や外航海運の仕組みが子どもにも分かりやすいようにイラスト入りのパネルで解説されていました。
日本郵船のブース「操船シミュレータ体験」
操縦体験を終えた子どもに感想を聞いてみると、「本当に海の上にいるみたいで最初はドキドキしたけど、本物の船長さんが教えてくれたので簡単だった。船長のユニフォームがカッコ良かったです!」とキラキラした目で話してくれました。「こうした体験を通じて子どもと将来のキャリアについて話す機会になれば。航海士という仕事にも格好良さを感じていたようです」と一緒に来ていたお母さん。わが子にやさしいまなざしを向けていました。
真剣に操船。未来の船乗りに!
ステージプログラムでは「現役の航海士と機関士が教えます!船乗りのお仕事」と題したトークイベントが開催されました。海の仕事の魅力や船上での生活、これまでに行ったことのある世界中の港の話など、夢をかき立てられる数々の話題に子どもたちは興味津々。質問コーナーでは、子どもたちから質問が相次ぎ、泣く泣くタイムアップになるほどの盛況でした。
航海士と機関士がユーモアを交えながらトーク
圧巻のスケール!自動車専用船内部を見学
もう一つの注目イベントが、日本郵船の自動車専用船の船内見学会(初日のみ)です。「うみ博2025」のために、全長200m、高さは11階建てのビルに相当する自動車専用船「PLEIADES LEADER(プレアデス リーダー)」が大さん橋にやって来ました。
「PLEIADES LEADER」が積み込める自動車はなんと6000台以上! 巨大な船内では、電動カートによる積み付け体験や、自動車を固定するラッシング体験、工具の展示など、自動車専用船を楽しく学べる内容となっていました。
自動車専用船「PLEIADES LEADER」が「うみ博2025」のために来港しました
立体駐車場のように広い「PLEIADES LEADER」の船内
ラッシングや積み付け作業体験を楽しむ参加者
通常なかなか見られない船の操縦を行う船橋なども見学でき、大型貨物船のスケール感と魅力を肌で感じる貴重な機会となったこと間違いなしです。
船橋の見学にワクワク
さらに、「PLEIADES LEADER」の横に並んでいたのは、最新外航クルーズ客船、飛鳥Ⅲ!
飛鳥Ⅲは、日本郵船グループの郵船クルーズ株式会社が就航させた34年ぶりの新造客船。LNG(液化天然ガス)を燃料にできる日本初のクルーズ客船とあって、環境負荷低減への貢献に期待と注目が高まっています。
7月20日に就航したばかり飛鳥Ⅲの勇姿
海の仕事の楽しさを伝えたい
「横浜から海の未来をつくろう」をテーマに子どもたちに海や海運業の魅力を伝えるべく、2日間にわたりさまざまな体験イベントや展示を実施した「うみ博2025」。
日本郵船の前田君丈船長(うみ博タスクフォースのメンバー)は、2日間を振り返ってこう語ってくれました。
「今日この日を楽しみにしながら準備を進めてきたので、参加した子どもたちが目を輝かせている様子を見ることができて本当に良かった。日本郵船で働く私たちも海に関わる仕事が大好きで、みんな生き生きと仕事をしています。今回の『うみ博2025』を通じて私たちの思いが少しでも子どもたちに伝わるとうれしいです」
さらに「海は美しく、そして自由を感じるのが、この仕事の一番の魅力ですね」とも。前田船長のこの言葉が最も印象的でした。
航海士や機関士と実際に触れ合い、操縦や船内見学を体験して、子どもたちは海や海運業への好奇心や探究心を大きく刺激されたはず。「うみ博2025」に参加した子どもたちが将来の海運業を支える担い手になる日も、そう遠くないかもしれません!
楽しむことを通じて、子どもたちが海運業に関心を持ってくれることを願っています。日本郵船はその中心的存在として、これからも現在(現実)と未来(夢)をつなぐ役割を担っていきます。