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当社グループの台湾船舶管理会社が管理するLNG船に、初の現地大学卒の機関長が誕生

在学中から幹部候補として10年掛け育成

当社グループの海外船舶管理会社であるニミック シップマネジメント社(NiMiC Ship Management Co, Ltd、所在地:台北、以下、NiMiC)は、現地大学在学中から幹部候補生として育成してきた同社管理の液化天然ガス運搬船(以下、LNG船)船員、リー・ジャージュ(李家駒)を8月19日付で機関長に登用しました。本件は、当社グループ会社が台湾現地の船員をLNG船機関長として登用する初めての事例となります。

リー・ジャージュは国立台湾海洋大学在学中の2011年に当社の半年間の乗船訓練プログラムに参加、2012年に同校を卒業、2014年からNiMiCが管理するLNG船で三等機関士としてキャリアをスタートしました。三等機関士登用後は、当社グループの船舶管理会社エヌワイケイ・シップマネジメント社(NYK Shipmanagement Pte. Ltd.)独自の「NYKマリタイムカレッジ」(注)という船員育成プログラムで訓練を受ける一方、10年間一貫してNiMiCのLNG船で勤務しています。8月19日に入渠中のLNG船に機関長として乗船、入渠作業と前任者との引継ぎを経て、9月9日に引継ぎを完了し、機関長として実職務に就いています。

NiMiCは、設立した2009年当初には主にフィリピン人やインド人の船員を起用していましたが、現地LNG輸送のパートナー企業である台湾中油股份有限公司(CPC Corporation,Taiwan)と現地船員の育成を検討、2011年から国立台湾海洋大学、国立高雄海洋科学技術大学(現、国立高雄科技大学)の協力を得て、同校の学生を在学中から幹部候補生として育成するスキームを策定しました。このスキームによる現地大学生採用は現在も継続しており、これまでに24人の学生を幹部候補生として育成してきました。
当社は今回の取り組みだけではなく、各地域で船員育成に注力しています(関連プレスリリース参照)。今後も育成プログラムを整備拡充し、船員の養成による現地の海事産業発展に貢献していきます。

リー・ジャージュ機関長

リー・ジャージュ機関長コメント
「台湾現地採用の乗組員で初のLNG船の機関長になれた事を光栄に思います。私の登用に際しまして現地船員訓練プログラム作っていただいた関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
私は士官候補生時代から日本郵船が策定した船上および陸上での訓練を受け、現在の地位に至るまでNiMiC管理のLNG船における乗船勤務やドライドックなどの貴重な経験をしてきました。これらの機会を頂いた日本郵船及び NiMiC 、そして私を導いてくださったすべての人々に心から感謝しております。今後もNYKグループの機関長として、船内の安全と運航に貢献していきます。」

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。

※NYKグループESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。

※※NYKグループESGストーリー2022
「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、2021年度の施策を紹介した資料。

(注)NYKマリタイムカレッジ
船員の国籍や研修受講地にかかわらず、全世界で均一な研修プログラム。陸上訓練では様々なシミュレータを利用し高度な訓練を実施し、船上ではOJTを実施すると共に、独自の教育ソフトであるSTARSで学習する事で効果的に技能向上を図れる仕組みになっている。詳細は以下の当社ホームページから確認頂けます。

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以上

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