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当社LNG船に初のインドネシア人船長が誕生

現地船員の長期育成プロジェクト

当社グループの船舶管理会社であるエヌワイケイ・シップマネジメント社(NYK Shipmanagement Pte. Ltd.)(注1)は、当社グループが運航している液化天然ガス運搬船(以下「LNG船」)では初となるインドネシア人船長としてアセップ・クルニアワン(Asep Dadang Kurniawan)を10月8日付で登用しました。

アセップ・クルニアワンは2002年から当社グループに在籍し、おもにコンテナ船やケミカルタンカーに乗務しておりましたが、2008年からLNG船乗務を開始しました。その後LNG船の航海士として経験を積み、現在タングーLNGプロジェクト(注2) に輸送サービスを提供するLNG船の船長として実職務に就いています。

当社は2008年のタングーLNGプロジェクトへの輸送サービス開始当初から、同プロジェクトへより質の高い船員の養成や雇用の創出に貢献することを目指し、インドネシア人船員育成を行って参りました。更には2014年に同プロジェクトのもとインドネシア国内の内航輸送を本格的に開始して以来、活況が見込まれる同国内のLNG輸送を見据え、長期的なインドネシア人船員育成の計画をたて、同国幹部船員の養成に注力してきました。船員に対し国籍を問わず統一要件を設定した独自のプログラムでもある「NYKマリタイムカレッジ」(注3)を通じて、インドネシア人にもハイリスク船(注4)幹部登用を促進し、今回のLNG船でのインドネシア人船長誕生はこの取り組みの具体的成果といえます。

今後も優秀なインドネシア人船員を養成し、タングーLNGプロジェクト、ひいてはインドネシアの海事産業の発展に貢献していきます。

アセップ・クルニアワン船長

アセップ・クルニアワン船長コメント
「NYKグループで勤務するインドネシア人として初めてLNG船の船長に登用いただいた事に感謝します。安全運航達成のため、船長としての責任をもって業務に取り組み、最善を尽くしていきます。NYKグループには今後もインドネシア人船員のサポートを続けて頂きたいです。」

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、より質の高い船員の養成や雇用の創出に貢献することで、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。

※NYKグループ ESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースからご覧いただけます。

(注1) エヌワイケイ・シップマネジメント社
2001年設立の今年で設立20周年を迎える当社100%子会社(本社:シンガポール)。当社グループ運航船の船舶管理、船員配乗を行う、当社グループの船舶管理体制の核となる会社。

(注2)タングーLNGプロジェクト
インドネシア・パプア州の3鉱区(ベラウ鉱区、ウィリアガール鉱区、ムツリ鉱区)で産出される天然ガスを液化し、おもに国内および、メキシコや韓国向けに出荷している。

(注3)NYKマリタイムカレッジ
NYK Requirements(当社の船舶に乗り組む船員に要求される知識・技術要件を定めたもの)に基づき、グローバルに活躍するために必要な陸上および船上での幅広い技術や高い専門性を習得するため、2006年に本格始動したプログラム。

(注4) ハイリスク船
タンカーやLNG船など、危険物を輸送する船の種類のこと。

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以上

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