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NTMA卒業生から初の船長誕生

開校から13年を経て

当社がTransnational Diversified Group(以下TDG、注1)と共同運営するフィリピンの商船大学NYK-TDG MARITIME ACADEMY (以下NTMA、注2)の卒業生であるフィリピン人船員リエル・ゴンザレスを2021年4月10日に船長に登用しました。船長へ登用されたNTMAの卒業生は2007年の開校以来初となります。
 
リエル・ゴンザレスはNTMAでの3年間の基礎教育や操船シミュレーターなどを用いた研修の後、当社訓練船で1年間の実習を終えて、2011年に同校を卒業しました。卒業後は、当社のグループ会社でフィリピン人船員配乗を行うNYK-FIL SHIP MANAGEMENT, INC.(注3)に所属し、主に当社グループのドライバルク船に乗務してきました。一等航海士として通算33か月の乗船経験を積み、この度、船長登用のためのアセスメントに合格、船長に登用されるに至りました。

NTMAは、優秀なフィリピン人船員の育成目的に2007年に設立されて以来、独自のカリキュラムと乗船訓練で卒業生のフィリピン海技国家試験における合格率100%を維持してきました。開校から13年が経過した現在、1,100人を超える卒業生を輩出し、その殆どが当社グループの運航船舶で活躍しています。

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(注4)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、フィリピンの船員養成におけるNTMAの活動を通して、より質の高い船員の養成や雇用の創出に貢献することで、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。

NYK-FIL SHIP MANAGEMENT, INC. 船長 リエル・ゴンザレス

(注1)Transnational Diversified Group(TDG)
主に物流事業、船舶の代理店業と船員供給事業、旅行業、情報通信技術などを手がける40以上の事業会社で構成されるフィリピンの複合企業グループで、再生可能エネルギーや農業、不動産などへの投資も行っています。当社とは設立時の1976年から協力関係にあり、現在はフィリピンにおける戦略的パートナーとして連携を強化しています。
 
(注2)NYK-TDG MARITIME ACADEMY(NTMA)
開校日 :2007年6月3日
規模:学生(定員数)航海科  60名 / 機関科 60名 1学年計 120名
職員 約70名
場所:マニラ近郊カランバ市カンルーバン(マニラ市内から車で約1時間)
システム :3年間の講習と1年間の乗船実習の4年制
理念 :学生個々の人格形成と実践的な海事技術の習得を中心にした世界に通用する船員の高等教育を行っています。

(注3)NYK-FIL SHIP MANAGEMENT, INC.
1989年フィリピンに設立。200隻以上の当社グループ運航船に乗務するフィリピン人船員の教育・育成・乗務管理を実施しており、ドライバルク船だけではなく、大型原油タンカー(VLCC)や液化天然ガス(LNG)船における船長・機関長への登用も積極的に推進しています。

(注4)NYKグループ ESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。

参考

以上

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その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。