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世界最大級のエネルギー産業の展示会「Gastech 2023」で登壇

国際海運の脱炭素化の実現を

9月5日から8日にシンガポールで開催された世界最大級のエネルギー産業の展示会「Gastech 2023」(注1)で、当社は6日と7日に次世代エネルギーに関するセッションとパネルディスカッションに登壇し、アンモニア燃料を中心としたゼロエミッション燃料による海上輸送の脱炭素化を率先して実践していく姿勢を示しました。

6日のセッションでは当社執行役員の横山勉が「海運業におけるアンモニアの船舶燃料としての実用化とアンモニアサプライチェーン構築への取り組み」をテーマに講演しました。国際海運業界の脱炭素化の動向や当社中期経営計画における海上輸送の脱炭素化戦略を踏まえて、環境負荷の少ないアンモニアを船舶燃料として利用する試みと、海上輸送に加えた上流から下流に至るアンモニアサプライチェーンへの事業参画の取り組みを紹介しました。

また、7日の「天然ガス、合成燃料、水素、アンモニアによる海運の脱炭素化」をテーマにしたパネルディスカッションには、当社エネルギー事業本部長の渡辺浩庸が参加し、ゼロエミッション燃料が普及するまでのブリッジソリューションとして、LNG燃料及びメタノール燃料を挙げつつ、需要と供給、様々な課題を総合的に踏まえてアンモニアが船舶燃料として普及していく可能性について述べました。

世界のCO2換算排出量の約3%を占めている国際海運業は需要拡大によりCO2の排出量が加速しているため、早急な対応が求められています。

当社は海上輸送の脱炭素化を目指し、世界初となるアンモニア燃料国産エンジン搭載船舶(アンモニア燃料タグボートおよびアンモニア燃料アンモニア輸送船)の開発に取り組んでいます(注2)。今後も温室効果ガス(GHG)排出量削減の長期目標である「2050年までのネット・ゼロエミッション達成」に向けて邁進します。

左端が横山勉執行役員

左から2人目:渡辺浩庸エネルギー事業本部長




(注1)Gastech 2023
300人以上の閣僚やグローバル・ビジネスリーダーを迎えて、天然ガス、水素、低炭素ソリューション、気候変動予測技術などを話し合う世界最大級の展示会。100カ国以上から750の出展があり、4万人以上の参加者が集った。

(注2)アンモニア燃料国産エンジン搭載船舶の社会実装に向けた取り組み
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業の公募採択を受け、日本国内のパートナー企業と共に推進している。




日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing - ”を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。

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