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世界初のBarge to Ship方式によるメタノール燃料供給に成功

5月10日、当社100%子会社のエヌワイケイ バルクシップアジア社(NYK Bulkship (Asia) Pte. Ltd.)が保有するメタノール専用タンカー「Takaroa Sun」(船名:タカロア サン、以下「本船」)は、傭船者のウォーターフロントシッピング社(Waterfront Shipping Company Limited)主導の下、オランダ・ロッテルダム港、ターミナル会社のヴォパック社(Royal Vopak N.V.)、バージ会社のタンクマッチ社(TankMatch B.V.)の協力を経て、ロッテルダム港において世界初となるBarge to Ship方式(注1)によるメタノール燃料の供給を成功させました。

メタノール燃料は、従来の重油に比べて最大で15%程度のCO2排出量削減が可能で、硫黄酸化物(SOx)排出量を約99%削減し、粒子状物質(PM)および窒素酸化物(NOx)の排出量も大幅に削減することのできる、環境負荷の低い船舶の次世代燃料の一つとして期待されています。

今回、当社グループは本船の保有および船舶管理を担っている立場から、Barge to Ship方式によるメタノール燃料供給に関してのリスクアセスメントや技術的サポートを行い、本船への安全なメタノール燃料供給に寄与しました。今後も当社は環境負荷の低い次世代燃料の導入に積極的に協力し、環境に優しい輸送モードを追求していきます。

(注1) Barge-to-Ship方式
岸壁・桟橋に係留中の船舶、もしくは錨泊中の船舶に燃料供給バージ(はしけ)が接舷(横付け)して船舶燃料を供給する方式。

メタノール燃料供給中のTakaroa Sun

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表しました。
当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、メタノール燃料のような環境負荷の低い次世代燃料を積極的に導入し、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進します。

※NYKグループ ESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。

各社概要

<Waterfront Shipping Company Limited>
本社:カナダ バンクーバー
President:Paul Hexter
ウェブサイト:https://www.wfs-cl.com/

<Royal Vopak N.V.>
本社:オランダ ロッテルダム
Chairman of the Executive Board and CEO:Eelco Hoekstra
ウェブサイト:https://www.vopak.com/

<TankMatch B.V.>
本社:オランダ ウェルケンダム
CEO:Andre Nieman
ウェブサイト:https://www.tankmatch.eu/

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以上

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