2025年08月19日
QatarEnergy向け新造LNG船「AL ZUWAIR」が竣工
当社グループが船舶管理、エネルギーの安定供給に貢献
当社が川崎汽船株式会社、MISC Berhad、China LNG Shipping (Holdings) Limitedと組成したコンソーシアム(以下「本コンソーシアム」)が出資する合弁会社が、韓国のHD現代重工業株式会社(HD Hyundai Heavy Industries Co., Ltd.、以下「HHI」) に発注していた液化天然ガス(LNG)運搬船「AL ZUWAIR」(以下「本船」)が8月18日、HHI 蔚山(Ulsan)造船所で竣工しました。
本船は、本コンソーシアムがカタール国営エネルギー会社QatarEnergy向けに新造するLNG船12隻のうちの3番船で、初めてHHIに発注した船となります。また、本コンソーシアム向けとして初めて当社グループが船舶管理を行います。
新造LNG船「AL ZUWAIR」
本船は、燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を燃料として利用する燃料効率に優れた最新の二元燃料エンジン「X-DF 2.1 iCERエンジン」ならびにAir Lubrication System(注)を採用しています。また、余ったボイルオフガスを液化してタンクに戻す再液化装置を搭載しており、これらの機器が効率的な運航を実現して温室効果ガス(GHG)の削減に寄与し、環境負荷を低減します。
<本船概要>
積載容量:約174,000 m3
全長:約299.00メートル
型幅:46.40メートル
主機関:X-DF2.1 iCER (二元燃料低速ディーゼル機関)
建造造船所:HD Hyundai Heavy Industries Co., Ltd.蔚山造船所(韓国)
当社は、中期経営計画“Sail Green, Drive Transformations 2026”で既存中核事業の深化と新規成長事業への投資を基軸戦略としています。エネルギー輸送事業においては、成長分野と位置付けるLNG/LPG船事業を中心に取り組みを強化するとともに、世界最大級のLNG船保有・管理会社としてこれまでに培ってきた経験や技術力、ネットワークを活かし、エネルギーの安定的な供給の実現に貢献します。
(注) 空気潤滑システムのことで、船底に空気を送り込み、船底と海水の間に空気層を形成することで摩擦抵抗を低減させる技術
各社概要
QatarEnergy
本社:カタール ドーハ
President and CEO: H. E. Saad Sherida Al-Kaabi
ウェブサイト:
https://www.qatarenergy.qa/en/Pages/vHome.aspx
川崎汽船株式会社
本社:東京都 千代田区
代表執行役社長:五十嵐 武宣
ウェブサイト:
https://www.kline.co.jp/ja/index.html
MISC Berhad
本社:マレーシア クアラルンプール
President & Group CEO: Zahid Osman
ウェブサイト:
https://www.miscgroup.com/
China LNG Shipping (Holdings) Limited
本社:中国 香港
General Manager:Cong Jian
ウェブサイト:
https://www.c-lngs.com/en
以上
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