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3隻目のメタノール二元燃料エンジン搭載船が竣工

環境対応船の整備を推進

当社グループのNYK Bulkship (Asia) Pte. Ltd.(本社: シンガポール)が保有する、3隻目となるメタノールを燃料とする新造ケミカルタンカー「GROUSE SUN(グロース・サン)」(以下、「本船」)が4月19日、韓国の現代尾浦造船で竣工しました。

本船は、重油だけでなく環境負荷の低いメタノールも燃料として使用できる二元燃料エンジン搭載船です。さらに、メタノールを燃料として航行する際に、メタノールに水を加えて燃焼時の温度を下げることでNOx(窒素酸化物)の生成を抑える新技術を採用しています。これにより、従来必要とされていた排ガス再循環システム(EGR)や選択式触媒還元脱硝装置(SCR)などの設備を本船に搭載することなく、IMO(国際海事機関)が定めるNOx3次排出規制(注1)に対応し、環境にやさしい輸送に貢献します。

本船は、当社グループのNYK Shipmanagement Pte. Ltd.の管理のもと、世界最大のメタノール生産会社Methanex Corporation(メタネックス・コーポレーション)が出資するWaterfront Shipping Limited(ウォーターフロントシッピング、以下「WFS社」)(注2)との長期傭船契約に従事する予定です。

<本船概要>
(1) 全長:約186メートル
(2) 全幅:約32.20メートル
(3) 総トン数:30,873 トン
(4) 建造造船所:現代尾浦造船(韓国)
(5) 船籍:シンガポール

(注1)NOx3次排出規制
海洋汚染防止条約では、NOxによる大気汚染を抑制するため、船舶のNOx排出量を2000年比80%削減するNOx 3次規制を規定している。

(注2)Waterfront Shipping Limited(WFS)
世界最大のメタノール生産会社Methanex Corporationが出資し、北米、南米、アジア太平洋、ヨーロッパの主要マーケットにメタノールをはじめとした化学品や石油製品の輸送を行う海運会社(本社:カナダ・バンクーバー)。世界最大のメタノールタンカー船隊を有する同社は、世界中の貯蔵ターミナルやプラントをつなぎ、メタノールの安定輸送に貢献している。
ホームページ:www.waterfront-shipping.com/ (英語サイト)

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