• プレスリリース

日本初 Ship-to-Ship方式によるタグボートへのバイオ燃料供給・試験航行を実施

日本郵船株式会社
三洋海事株式会社

日本郵船株式会社(以下、「日本郵船」)、および関連会社の三洋海事株式会社(以下、「三洋海事」)は、三洋海事が運航するタグボートにおいて、豊通エネルギー株式会社より舶用バイオディーゼル燃料(以下、バイオ燃料)の供給を受け、約3か月間にわたる継続的な試験航行を開始しました。本件は、船舶への燃料を供給するための船舶(バンカリング船)を用いたShip-to-Ship(シップ トゥ シップ)方式(注1)によるバイオ燃料の供給であり、同方式によるバイオ燃料の供給は日本で初めてとなります。今回の燃料供給を含め、7月頃までに合計3回のトライアルを実施する予定です。また、バイオ燃料供給及び試験航行は、名古屋港管理組合の後援を得て実施しております

バイオ燃料は、再生可能な生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料にする燃料で、バイオ燃料を燃焼させる際の二酸化炭素(CO2)排出量は実質ゼロとみなされます。世界の外航海運で船舶から排出される温室効果ガス(以下「GHG」)削減の要請がますます高まる中、バイオ燃料は、重油に代わる舶用燃料の中でも、現在すでに利用可能なものとして注目されています。

今回、2022年4月19日に三洋海事が運航するタグボート「たはら丸」が名古屋港ガーデンふ頭において供給を受けたバイオ燃料は、一部、国内のトヨタグループや豊田通商グループ企業から排出された廃食油を原料として使用したもので、地産地消によるサプライチェーン構築を通じてサーキュラーエコノミー(循環型経済)にも資する取り組みです。

 日本郵船及び三洋海事は、バイオ燃料をはじめとする環境に優しい燃料の利用を促進し、脱炭素社会の実現に向けて貢献してまいります。

左から
豊田通商株式会社 吉川 宏次 カーボンニュートラルフューエル部 部長
豊通エネルギー株式会社 中西 史明 代表取締役社長
名古屋港管理組合 鎌田 裕司 専任副管理者
日本郵船株式会社 清水 健太郎 港湾グループ グループ長
三洋海事株式会社 小磯 潮 代表取締役社長
※撮影時のみマスクを外しています

名古屋港ガーデンふ頭における補油の様子

タグボート「たはら丸」

<タグボート「たはら丸」概要>
全長: 34.10m
全幅: 9.20m
型深さ: 4.15m
総トン数: 198トン

名古屋港ガーデンふ頭

(注1)Ship-to-Ship方式
岸壁・桟橋に係留中の船舶、もしくは錨泊中の船舶に燃料供給船が接舷(横付け)して燃料を供給する方法。

<Ship-to-Ship方式の概要図>

各社概要

【日本郵船株式会社】
本社:東京都千代田区丸の内二丁目3番2号
設立年:1885年9月
代表者:代表取締役社長 長澤 仁志

【三洋海事株式会社】
本社:大阪府大阪市北区梅田1-2-2-800 大阪駅前第2ビル8階
設立年:1957年1月
代表者:代表取締役社長 小磯 潮

<関連プレスリリース>

以上

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