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洋上風力発電向け作業員輸送船(CTV)の裸貸船を開始

洋上風力発電関連事業の取り組みを加速

当社は、スウェーデンに本社を置くNorthern Offshore Group AB(以下「NOG社」)の子会社であるNorthern Offshore Services AS(以下「NOS社」)への洋上風力発電向け作業員輸送船(以下CTV、注1)1隻の裸貸船(注2)を開始しました。当社が保有する新造CTV “Energizer”(エナジャイザー、以下「本船」)をNOS社に対して長期裸貸船を行い、NOS社の運航のもと、本船は主に欧州域内の洋上風力発電所での作業員輸送に従事します。

NOG社は、洋上風力発電の導入が進んでいる欧州において約60隻のCTVを運航する業界最大手の企業グループです。当社は2019年12月に同社とCTV事業における協業に関する覚書を締結しており、今回の裸貸船はその一環で、当社にとっても初のCTV保有となります。

当社は今回のCTVの保有と事業への参画を機に、NOS社へ当社の海技者を派遣し運航・船舶管理に携わることで洋上風力発電において先行する欧州の知見を得る一方、国内でも秋田県で唯一の曳船業者である秋田曳船株式会社との協業や秋田県との連携協定など各地域でのパートナーとも連携を強化し、国内CTV事業展開への準備を進めています。引き続きNOG社との連携を軸に、CTV事業を通じて洋上風力発電普及への貢献を目指してまいります。

<洋上風力発電事業における当社グループのサービススコープ>

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」※を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、洋上風力発電の普及に貢献することを通じ、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進します。

※NYKグループ ESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。

(注1)作業員輸送船(Crew Transfer Vessel、CTV)
洋上風力発電設備の建設や、発電開始以後のメンテナンス用に作業員を輸送するための船で、長さ20~40m程度のアルミ製双胴船。高速航行時に安定性が高く、洋上施設への乗降を安全に行える機器を搭載している。

(注2)裸傭船契約(Bareboat Charter Contract)
船舶の所有者が、船舶を、船舶上の器機や付属の什器備品とともに貸し出すこと。船員を配乗せず「裸」の状態の船を貸し出す事からこう呼ばれる。傭船の形式にはこのほか、定期傭船(一定の期間、船長・船員を配乗させ輸送能力を備えた船舶による輸送サービスを提供すること)、航海傭船(特定の船舶により特定貨物を特定の時期・区間、条件で運送を引受けること)等がある。

Northern Offshore Group ABの概要

本社:スウェーデン ヨーテボリ
Group Chief Executive Officer:David Kristensson
ウェブサイト:https://n-o-g.eu/

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以上

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