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インド・GAIL社とLNG船の定期傭船契約を締結

運賃安定型事業のさらなる積み上げとLNGの安定供給に貢献

当社は、インド最大の天然ガス供給会社である GAIL (India) Limited (以下「GAIL社」)と液化天然ガス(LNG)運搬船1隻の複数年の定期傭船契約(以下「本契約」)を締結、12月20日に契約締結の式典をオンラインで開催しました。

本契約に投入する「GRACE EMILIA」(グレース・エミリア)は燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を利用する二元燃料低速ディーゼル機関「X-DFエンジン」(注1)や余剰ボイルオフガスを有効に利用する再液化装置を搭載しています。また、カーゴタンクは容量174,000立方メートルのメンブレン型で、優れた防熱性能をもつタンク方式(注2)を採用することで効率的で経済的な運航を実現します。

GAIL社はインド石油天然ガス省の管轄下にある、同国最大の天然ガス供給者およびパイプラインオペレーターです。 同社が供給する天然ガスは、インド国内の天然ガス総消費量の50%以上を占めます。著しい経済成長に伴い、今後も天然ガス需要の継続的な増加が見込まれるインドにおけるキープレイヤーである同社とは、これまでも他のLNG関連事業等について協議してきており、当社のLNG輸送実績や真摯な対応が高く評価され、今回の締結に至りました。

今年開催されたCOP26において石炭火力発電の段階的削減が各国で合意されたことを受けて、アジアを中心に今後ますます化石燃料の中でもより環境負荷の低いLNGの需要が拡大することが見込まれます。当社は今後もインドを重要戦略地域と位置付け、同国のエネルギー需要に応えるべく、LNGのみならず原油、LPG(液化石油ガス)、さらには今後インドでも注力される方針が示されている水素関連事業や再生エネルギー関連事業に貢献していきます。

オンライン記念式典の様子
※撮影時のみマスクを外しています

本船概要



全長:297.16メートル
全幅:46.4メートル
積載容量: 173,955m3
主機関:X-DF
造船所:Hyundai Samho Heavy Industries Co.,Ltd.
船籍:バハマ
竣工年:2021年



当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表しました。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、低炭素燃料として将来のゼロエミッション燃料普及までの橋渡しの燃料として期待されているLNGの輸送に積極的に取り組み、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進します。

※NYKグループ ESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。
https://www.nyk.com/news/2021/esg-story_01.html

(注1)X-DFエンジン
WinGD社の燃料消費効率に優れた低速ディーゼルエンジン。

(注2)GTT Mark III Flex cargo containment systemと呼ばれるGazTransport & Technigaz(GTT)社が開発した、ボイルオフ率を低く抑えることが可能な防熱材を備えるタンク方式。

各社概要

<GAIL (India) Limited>
本社:インド ニューデリー
Chairman & Managing Director: Shri Manoj Jain
ウェブサイト:https://www.gailonline.com/

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以上

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