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ロシア・Novatek社向けLNG船4隻の長期定期傭船契約を締結

運賃安定型事業のさらなる積み上げとLNGの安定供給に貢献

9月29日、当社は、ロシアの大手海運会社であるPAO Sovcomflotのグループ会社との合弁会社を通して、ロシアの天然ガス生産・販売会社であるPAO Novatek が100%出資するNovatek Gas & Power Asia Pte. Limitedと新造液化天然ガス(LNG)運搬船4隻(以下「本船」)の長期定期傭船契約を締結しました。

本船は韓国の三星重工業株式会社で2023年から2024年にかけて順次竣工する予定で、燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を利用する二元燃料低速ディーゼル機関「X-DFエンジン」(注1)や船の推進プロペラ軸の回転を利用した軸発電システムを導入、余剰ボイルオフガスを有効に利用する再液化装置を搭載します。カーゴタンクは容量174,000立方メートルのメンブレン型で、優れた防熱性能をもつタンク方式(注2)を採用することで効率的で経済的な運航を実現します。

当社は、現中期経営計画“Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green”で策定した事業戦略に基づき、長期契約などの運賃安定型事業を積み上げるとともに、多様化するお客さまのニーズに合わせて柔軟かつ最適なLNG輸送の形態を提案し、LNGの安定供給に貢献します。

オンライン契約調印式

本船イメージ

<本船概要>
積載容量:約174,000 m3
全長:約293メートル
全幅:約45.8メートル
主機関:X-DF
造船所:三星重工業株式会社
竣工予定:2023年から2024年にかけて順次竣工

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表しました。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、低炭素燃料として将来のゼロエミッション燃料普及までの橋渡しの燃料として期待されているLNGの輸送に積極的に取り組み、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進します。

※NYKグループ ESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。

(注1)X-DFエンジン
WinGD社の燃料消費効率に優れた低速ディーゼルエンジン。

(注2)GTT Mark III Flex cargo containment systemと呼ばれるGazTransport & Technigaz(GTT)社が開発した、ボイルオフ率を低く抑えることが可能な防熱材を備えるタンク方式。

各社概要

<PAO Sovcomflot>
本社:ロシア サンクトペテルブルク
President & CEO:Igor Tonkovidov
ウェブサイト:https://www.sovcomflot.ru/en/
ロシアの大手海運会社で、当社とはサハリン2 LNGプロジェクト等でも協業を行っている。

<PAO Novatek>
本社:ロシア タルコ=サレ
CEO:Leonid Mikhelson
ウェブサイト:https://www.novatek.ru/en/
ロシアの独立系天然ガス生産・販売会社で、天然ガス生産量はロシア国内2位。

以上

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