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    ―第七期生180人が入学、幹部候補生のさらなる養成拡充―
 
 

当社フィリピン船員研修施設と商船大学の新施設完成
―第七期生180人が入学、幹部候補生のさらなる養成拡充―

2013年6月3日


写真前列左から
2番目:竹若敬三 駐フィリピン次席公使兼総領事
3番目:当社社長 工藤泰三
4番目:テレシタ・マンザラPRC委員長
5番目:ロベルトC.デルガド TDG会長
6番目:ロベルト・バリャリノ 駐フィリピンパナマ大使

当社がフィリピンのトランスナショナル・ダイバーシファイド・グループ(以下TDG)(注1)と共同運営するフィリピン・カランバ市の船員研修施設と商船大学の研修所、教室、宿舎などの新施設が完成し、6月1日に開所式を行いました。同時に同商船大学NYK-TDG MARITIME ACADEMY (以下NTMA)の第七期生180人の入学式典と2013年度始業式も行われました。第七期生は3年間の基礎教育や操船シミュレーター、エンジンプラントなどを用いた訓練の後、当社訓練船で1年間の乗船実習を行い、幹部候補生として当社船に配乗される予定です。
 
開所式と入学の式典には、フィリピンのテレシタ・マンザラ(Teresita R. Manzala)専門職規制委員会(PRC)委員長を始め、竹若敬三 駐フィリピン次席公使兼総領事、ロベルト・バリャリノ(Roberto Vallarino)駐フィリピンパナマ大使、コンラッド・オカ(Conrad Oca)フィリピン船員組合(AMOSUP)長らを来賓に迎え、当社社長の工藤泰三、TDGのロベルトC.デルガド(J. Roberto C. Delgado)会長ら多数が出席しました。
 
社長の工藤は祝辞の中で「NYKは国際海運・物流業における127年の歴史の中で、人材の育成と強化がいかに船の運航と提供するサービスに良い影響を与えるかを証明してきた。船の安全運航、効率運航、そしてオンタイムでの貨物の安全なデリバリーを確実にするには、有能で信頼できる船員が必要である。」と、新入生への期待を表明しました。また新しい施設については「この施設は、当社船員にNYKクルーメンバーとして必要なツールを提供していくことになる。船員の皆さんが船上で最大限の能力を発揮するのに役立ち、会社そして皆さんの成功に貢献することを心から望む。」と述べました。

NTMAでは、当社グループが日本で培ってきた船員育成の経験に加え、基礎学力を向上させる独自プログラムを採用、質の高い船員の育成を図っています。昨年までは一学年が120人でしたが、今年度から180人(航海科90人/機関科90人)に増員しました。これまで二学年が卒業し、生徒たちはフィリピン海事大学統一試験で優秀な成績を収めているだけでなく、海技資格試験でも順調に合格者を積み上げています。卒業生は海技免状取得後、当社グループの運航船に三等航海士・三等機関士として配乗され、当社グループの育成プログラムを経て、船長・機関長を目指すことになります。
 
2011年8月にNTMAは国土交通省の機関承認制度において、日本で初めて海外船員教育機関としての認定を受け、商船学校として高い信頼を得ています。新施設の完成に伴い、研修機器も拡充され、今後はより実践的な授業が可能になります。高度な教育体制、良好な学習環境を整えることで、当社グループは将来の幹部候補としてのフィリピン人船員のさらなる「質」と「量」の向上を図っていく所存です。
 
【NYK-TDG MARITIME ACADEMY概要】

開校日
:2007年6月3日
規模
:定員 学生 航海科 90人 / 機関科 90人 1学年計 180人
(2012年まで航海科60人/機関科60人の1学年計120人)
 
講師 約40人(非常勤含む)
場所
:マニラ近郊カランバ市カンルーバン(マニラ市内から車で約1時間)
システム
:3年間の講習と1年間の乗船実習の4年制
理念
:学生個々の人格形成と実践的な海事技術の習得を中心にした世界に通用する船員の高等教育を行う。

 
(注1)トランスナショナル・ダイバーシファイド・グループ
1976年に現会長のデルガド氏により設立された企業グループ。船舶の代理店業と船員供給・教育事業に加えて、航空事業や物流事業を行っており、当社とは設立時から協力関係にある。

 

 

 

 

 

 

 

以上

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その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。