MESSAGE

人材育成

個のチャレンジ精神を、
チームで後押しする企業風土

NOBUKI KUROSAKA

人事グループ長

日本郵船は「Bringing value to life.」を企業理念に掲げています。その理念通り、私たちは海運を中心とした「モノ運び」を通じて、社会を豊かにするさまざまな価値を国際社会に届け続けてきました。
道のりは決して平坦ではなく、あらゆる壁を乗り越えながら事業を拡げて参りましたが、その中心にあったのは間違いなく「人」です。当社では、変化の激しいグローバルな舞台でも経営を担える、多角的な視野をもてる人材に成長できるよう、ジョブローテーションを基軸とした人材育成を行っています。
陸上職においては部門間を横断的に異動しながら様々なビジネススキルを身につけ、海上職においては海上勤務と陸上勤務の双方を経験しながら、「包容力と柔軟性」「マネジメント力」「リーダーシップ」の3つのスキルを身につけてもらいたいと思っています。これらのスキルは幅広い事業を見ること、様々な立場を経験することの中で身につくもので、全世界の日本郵船グループ社員を束ねる存在として活躍していくためには不可欠だと考えています。この3つのスキルは、NYKグループ・バリューで示す「誠意」「創意」「熱意」にも通じるものです。育成期間のジョブローテーション以降は、確立されてきた自身の軸となる強みをさらに伸ばすべく、多くの経験を通じて描かれるキャリアビジョンや成し遂げたいことを改めて見つめなおし、日本郵船グループを牽引する中核人材となっていくように、キャリアを積み上げていくことになります。

日本郵船は少数精鋭を特徴とする企業であり、若手であっても裁量の大きな仕事を任されます。その責任の大きさとチャレンジの機会が人を育てることにつながっています。私自身も20代後半から30代前半の若手・中堅時代に、ビジネス環境の凄まじい変化が始まった中国において、物流現地法人の支店や事務所の設立、倉庫などの拠点ネットワークを拡充していった経験があります。中国各地で多くの若手現地スタッフを採用し、夢を語り、共に切磋琢磨しました。現地の人々とどう信頼関係を築くのか。日々発生する想定外の事態にどう対応するのか。そのような課題に対面する環境が困難に立ち向かう工夫を生み、「やるぞ」という熱意につながったものです。もちろん仕事を進める中で失敗することもありますが、全員でカバーしチームワークで取り組んでいく風土もあります。私も新倉庫の立ち上げが上手く進まずに、周りから随分と助けられたこともありました。恐らく私だけでなく社員の誰もがひとつやふたつ、失敗談を持っているでしょう。チームで創意工夫を重ねていく企業風土が、個の果敢なチャレンジを後押ししています。
海運業界は今までも幾度となくダイナミックな変化を経験してきた業界ですが、今後も想定していなかった事業環境の変化や、新たな事業領域からの新規参入の可能性も否定できません。その様な時代において、常に世の中に対する情報感度を高く保ち、自らアクションを起こせる適応力と行動力を持った方に是非お会いしたいと思っています。そして、当社の一員となって頂いた方には、強い当事者意識を持ってスピーディーに事業やタスクを推進できる人材に成長していってほしいと考えています。

人材育成の理念

「多様な人材を、グローバルなフィールドで
“たゆみなく”育成する。」

企業規模に対して社員数が限られている当社では、1人1人が活性化し、その持ち味を存分に発揮して業務に取り組み続けられることが極めて重要です。会社の成長の原動力はひとえに社員の成長にあり、社員1人1人が常に成長し続けることを、日本郵船はサポートしていきます。

ジョブローテーション

日本郵船ではジョブローテーションによる人材育成を行っており、各職種において幅広い知識・視野と多様な能力を、業務経験を通じて習得します。育成期間のジョブローテーションを経た後は、面談等を通じて、会社と社員一人ひとりが向き合いながら一緒にキャリアプランを考えていけることも、人数規模が少ない当社ならではの特長です。

陸上職事務系

入社後の約10-12年は輸送に関わる運航管理/営業や、事業運営に関わる資金調達/収支管理/契約法務等、様々な分野の業務を海外勤務を交えつつ経験していきます。幅広い業務経験を通じて、多角的な視野やビジネスを推進していく能力を身に着け、将来NYKグループ全体の事業運営を担っていく経営人材を育成します。

陸上職技術系

新造船計画から造船現場監督、保守管理業務等、船舶の一生に関わる専門知識やスキルを、ローテーションを通じて習得していきます。また、日本郵船の新規事業/技術開発をあらゆる側面から牽引する人材となる為、アンテナを高く張り、多方面で活躍する技術者を目指します。

海上職

船上で運航技術を習得し船長/機関長を目指す一方、海上・陸上勤務をローテーションし、陸上では国内外の拠点で乗船中に培った経験と知識を活かしながら活躍します。具体的には船舶の安全運航に関するノウハウの支援や新技術開発を行い、船舶運航のプロフェッショナルとして日本郵船の事業を牽引できる人材を目指します。

研修プログラム

新入社員研修

各職種に応じたプログラムを用意しており、陸上職においては、本社での座学研修に加え、海運/物流現場での基礎知識習得と現場理解に重きをおいた現場研修を国内外拠点にて行います。海上職においては、海上勤務に向けて必要な知識とスキルを国内外での研修/訓練等を通じて習得します。

NYKビジネス/マリタイムカレッジ

日本郵船の求める人材像にたゆみなく育成する為、OJTのみならず、Off-JTのコンテンツとして「ビジネスカレッジ」「マリタイムカレッジ」を運営しています。「ビジネスカレッジ」では階層別研修に加え、法務/財務といった一般的スキルから海運/モノはこびに関する専門知識、更にはマネジメント力を取得するコースまで、幅広いコンテンツを用意しています。また、海上職においては「マリタイムカレッジ」を通じて世界最高水準の船員教育と訓練を用意しており、より専門性の高い船員を育成しています。

ビジネスカレッジ

階層別(キャリアデザイン・マネジメント強化研修等)
ビジネススキル(法務・財務・会計・問題解決力等)
語学(英語・中国語等)
モノはこび / 海運知識(運航管理・海事法務・船体構造等)

マリタイムカレッジ

共通研修(安全管理者・検船等)
航海系研修(操船シミュレーター・機器取り扱い等)
機関系研修(各種エンジン・タービンプラント等)

一人ひとりが最大限の力を発揮する為に

多様なバックグランドを持つ社員が、グローバルなフィールドで人間力を発揮しながら協働し、安心して働ける、活躍できる職場環境の充実に、取り組んでいます。