2026年07月31日
NSユナイテッド海運株式会社の普通株式に対する公開買付けについて
日本郵船株式会社(以下「当社」)は、本日付の取締役会において、当社の持分法適用関連会社であるNSユナイテッド海運株式会社(以下「NSユナイテッド海運」)を連結子会社とすること、ならびにNSユナイテッド海運の株主を当社および日本製鉄株式会社(以下「日本製鉄」)のみとし、株式の保有比率をそれぞれ83.33%および16.67%とすることを目的とした一連の取引(以下「本取引」)の一環として、国内外(日本、豪州、中国およびブラジル)の競争法に基づく事前届出に係るクリアランスの取得を含む前提条件(以下「本前提条件」)が充足されていることを条件に、NSユナイテッド海運の発行している普通株式を対象とする公開買付け(以下「本公開買付け」)を実施すること、日本製鉄との間で取引基本契約および株主間契約を締結すること、ならびにNSユナイテッド海運との間で公開買付契約(以下、各契約を総称して「主要契約」)を締結することを決議いたしました。
本取引は、主に以下により構成されます。
- 当社による、NSユナイテッド海運の株式の全て(ただし、当社および日本製鉄が所有する株式とNSユナイテッド海運が所有する自己株式を除きます。以下同じです)の取得を目的とした本公開買付け
- 本公開買付けの成立を条件として開始される、日本製鉄が所有するNSユナイテッド海運の株式の一部の取得を目的とした、NSユナイテッド海運による自社株公開買付け(以下「本自社株公開買付け」)
- 当社が本公開買付けによりNSユナイテッド海運の株式の全てを取得できなかった場合に行う、NSユナイテッド海運の株主を当社および日本製鉄のみとするための一連の手続(以下「本スクイーズアウト手続」)
本前提条件の詳細や主要契約の概要を含む、本取引に関する詳細は、本日付の適時開示文書「NSユナイテッド海運株式会社株式(証券コード:9110)に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ」をご参照ください。
NSユナイテッド海運株式会社株式(証券コード:9110)に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ
なお、NSユナイテッド海運は、本日開催の取締役会において、現時点における意見として、本公開買付けが開始された場合には、本公開買付けに賛同の意見を表明するとともに、同社の株主の皆さまに対して、本公開買付けに応募することを推奨すること、ならびに本公開買付けの成立を条件として、本自社株公開買付けを行う予定であることを決議しているとのことです。
1. 本取引の背景・目的
当社グループは、2023年3月に策定した中期経営計画「Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -
」において、既存中核事業の深化と新規成長事業の進化を両輪に掲げた両利きの経営を進めており、NSユナイテッド海運が主力とするドライバルク事業を中核事業の一つとして位置付けています。
一方で、ドライバルク市場は、世界経済や資源・エネルギー政策、地政学リスク等の影響を受けやすく、運賃市況の変動が大きい事業領域です。また、近年は環境規制の強化、荷主企業の脱炭素化ニーズ、新たな輸送需要の拡大、人材不足等を背景に、事業環境は大きく変化しています。このような不確実性の高い事業領域において安定収益を実現し、かつ、顧客の信頼を得るためには、常日頃から市場変動に備えた船隊ポートフォリオを構築しつつ、市場環境の変化を機動的に捉えると同時に、長期的な視点に立ち、一貫した戦略に基づく事業運営を行うことが重要と考えています。
NSユナイテッド海運は、鉄鋼原料輸送を中心に、長年にわたり高品質な海上輸送サービスを提供してきた実績を有しており、専門性の高い人材・組織、顧客基盤、長期にわたる取引・信頼関係、および高品質な輸送サービスの実績、外航海運事業および内航海運事業における強固な事業基盤を有しています。
当社は、NSユナイテッド海運を連結子会社化することにより、重要顧客を基盤とする安定収益を取り込むだけでなく、同社との連携をさらに強化し、同社が長年培ってきた知見および実績と、当社のグローバルネットワーク、技術力および幅広い事業基盤を組み合わせることで、安全で良質な輸送サービスの維持・向上、コスト競争力の強化、海外成長市場における製鉄サプライチェーンの構築、脱炭素化対応等を推進し、高い競争力を有するドライバルク事業者として、両社のさらなる企業価値向上を目指します。
2. 本取引の概要
【本公開買付けの条件】
| 本公開買付けの開始(予定) | 2026年11月下旬~12月下旬頃 (公開買付期間は原則20営業日を想定) |
| 本公開買付価格 | 普通株式1株あたり:10,600円 |
| 買付予定数 | 11,379,482株(48.29%) |
| 買付予定数の下限 | 3,524,375株(14.96%)(上限なし) |
| 買付総額※ | 120,623百万円 |
※買付総額:本公開買付価格10,600円×公開買付予定数11,379,482株にて算出
※日本製鉄は当社との間で、本公開買付けには応募しないこと、および本自社株公開買付けに応募することを、それぞれ合意しています。
【本自社株公開買付けの条件】
| 本自社株公開買付けの開始(予定) | 2027年1月上旬頃 |
| 本自社株公開買付価格 | 普通株式1株あたり:7,676円 |
| 日本製鉄からの買付予定数 | 4,720,438株(20.03%) |
| 日本製鉄からの買付総額※ | 36,234百万円 |
※日本製鉄からの買付総額:本自社株公開買付価格7,676円×日本製鉄からの買付予定数4,720,438株にて算出
※日本製鉄を除くNSユナイテッド海運の株主の皆さまには、本自社株公開買付けではなく本公開買付けに応募していただくことを想定しております。なお、仮に日本製鉄以外の一定のNSユナイテッド海運の株主さまから本自社株公開買付けへの応募がなされたとしても、NSユナイテッド海運が日本製鉄からの買付予定数の全てを取得できるよう、本自社株公開買付けにおける買付予定数の上限は日本製鉄からの買付予定数を上回る数(5,898,713株)で設定しております。
※NSユナイテッド海運は、本自社株公開買付けに係る決済等に要する資金を、自己資金および金融機関または公開買付者からの借入により賄うことを予定しているとのことです。
【スケジュール(予定)】
| 本公開買付けの開始 | 2026年11月下旬~12月下旬 |
| 本公開買付けの終了 | 2027年1月上旬 |
| 本公開買付けの決済開始日 | 2027年1月上旬 |
| 本自社株公開買付けの開始 | 2027年1月上旬 |
| 本自社株公開買付けの終了 | 2027年2月上旬 |
| 本自社株公開買付けの決済開始日 | 2027年3月上旬 |
| NSユナイテッド海運 臨時株主総会 | 2027年3月上旬 |
| 株式併合の効力発生 | 2027年4月中旬 |
| 本取引完了 | 2027年4月中旬 |
※本公開買付け開始に必要となる、国内外の競争当局における手続等に要する期間を正確に予想することは困難なため、上記はあくまで現時点の想定であり、本公開買付けの日程は、決定次第速やかにお知らせします。
3. NSユナイテッド海運の概要
| 法人名称 | NSユナイテッド海運株式会社 |
| 設立日 | 1950年4月1日 |
| 所在地 | 東京都千代田区大手町二丁目3番2号大手町プレイスイーストタワー5階 |
| 代表者 | 山中 一馬 |
| 事業内容 | 外航海運事業:製鉄原料を中心とした撒積み輸送に加え、LPG輸送、貸船も展開 内航海運事業:NSユナイテッド内航海運、NSユナイテッドタンカーにて、国内の撒積み輸送、タンカーによるLNG・LPG輸送、貸船を展開 |
| 運航船 | 外航130隻 (総重量:13,069千重量トン、2026年3月時点) 内航81隻 (総重量: 243千重量トン、2026年3月時点) |
| 資本金 | 10,300百万円(2026年3月時点) |
| 発行済株式数 | 23,970,679株(2026年3月時点) |
| 売上高 | 229,784百万円(2026年3期連結) |
| 営業利益 | 20,529百万円(2026年3期連結) |
| 従業員数 | 連結669名、単体261名(2026年3月時点) |
当社グループの中期経営計画で定める事業投資方針
日本郵船グループは、中期経営計画“Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing - ”
を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、サステナビリティを中核とした成長戦略を推進します。
以上
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。