2026年04月20日
日本郵船グループ開発・建造・運航の電気推進タグボート、広島県尾道エリアで運用へ
陸上電源供給でJMUと合意、今年度末から曳船作業に従事
当社が概念設計を行い、当社グループの京浜ドック株式会社において建造中の電気推進タグボート(以下「本船」)について、広島県尾道エリアで運用されることが決定しました。本船は瀬戸内海エリア初の電気推進タグボートとして、当社グループの内海曳船株式会社(以下「内海曳船」)による運航のもと、ジャパン マリンユナイテッド株式会社(以下「JMU」)の因島事業所を拠点として2026年度末から広島県尾道エリアの曳船作業に従事します。
本船は、電気推進の基幹技術であるモータードライブシステム(注1)を国内メーカーで完結している日本初の電気推進タグボートです。リチウムイオンバッテリーを搭載しており、株式会社TMEIC(注2)が本船向けに新たに開発した国産モータードライブシステムによる効率的な電気推進が可能です。実際の稼働にあたって、当社と内海曳船、JMUは、このたび、陸上電力給電設備の設置と使用に関する契約を締結しました。本契約に基づき、本船の運用拠点となるJMU因島事業所に、本船に対して電力を供給するための設備が設置されます。陸上から充電したバッテリーの電力での運航により、本船は将来的なカーボンニュートラルポートの実現にも貢献します。
本船の建造にあたっては、開発段階から継続して当社技術開発グループ(注3)がシステムインテグレーターの役割を担っています。開発・建造・運航までの船舶バリューチェーンの全工程を当社グループで完結させることで、当社グループは電気推進船に必要なあらゆる知見・ノウハウを集積し、将来的には蓄積した知見を広く海事産業へ還元することを目指します。当社グループは、引き続き社内外のステークホルダーとの共創を推進し、日本海事産業全体の強化や、人手不足、脱炭素といった社会課題の解決へ貢献していきます。
(注1)パワーエレクトロニクス技術を利用したドライブ装置とモーターによる駆動方式。直流電圧と交流電圧を変調し、モーターの出力および回転数を制御する機構
(注2)産業プラント向け重電機器メーカー。業界トップクラスのパワーエレクトロニクス技術を有するモータードライブメーカーとして本船向けのモータードライブシステムを開発
(注3)2025年4月1日から工務グループの一部業務を移管し技術開発グループを設置
以上
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