共同リリース

日本郵船、Golden Island、Yara Clean Ammoniaの3社が、シンガポールにおけるアンモニア燃料の共同販売・マーケティングに関する主要条件合意書を締結

日本郵船株式会社
Golden Island Pte. Ltd.
Yara Clean Ammonia Norge AS

世界最大のバンカリング港で低炭素燃料供給事業を推進

日本郵船グループのNYK Bulkship (Asia) Pte. Ltd.とGolden Island Pte. Ltd.(以下「Golden Island」)、 Yara Clean Ammonia Norge AS(以下「Yara Clean Ammonia」)の3社は、シンガポールにおいて低炭素アンモニアを舶用燃料向けに共同で販売・供給するため、主要条件合意書(注1)を締結しました。

3社による本パートナーシップは、低炭素アンモニアを温室効果ガス(GHG)排出量がゼロかゼロに近い舶用燃料(Zero- or Near-Zero Emission Fuel、以下「ZNZ燃料」)として実用化するための重要なマイルストーンとなります。アンモニアは燃焼時に二酸化炭素(CO₂)を排出しないため、国際海事機関(International Maritime Organization)の脱炭素目標とも整合し、2030年代以降の代替燃料として有望視されています。

燃料供給拠点として地理的優位性を有するシンガポールは世界最大のバンカリング港であり、全世界の舶用燃料需要のおよそ5分の1を供給する重要なハブ港の役割を担っています。同国では、海事産業が脱炭素目標を達成できるよう積極的な官民連携が進められています。

本パートナーシップでは、各社が有する知見と専門性を結集し、相乗効果を生み出す基盤を構築します。
日本郵船グループは、LNGバンカリング事業を通じて培ってきた知見に加え、アンモニア輸送船の運航実績やアンモニア燃料船プロジェクトにおける運航・技術面での経験を最大限に活用します。Golden Islandは、40年以上にわたりシンガポールのバンカリング業界を牽引しており、強固な顧客基盤に加え、安定的なバンカー供給に不可欠なスケジューリングおよびオペレーション面での高度なノウハウを提供します。Yara Clean Ammoniaは、アンモニア分野における世界的なリーディングカンパニーであり、確かな実績に裏付けられたアンモニアの安全な取り扱いに関する高度な専門性を有しています。

日本郵船グループ、Golden IslandおよびYara Clean Ammoniaは、2024年初頭より本事業の立ち上げに向けた検討を開始しており、2030年代前半の事業開始を目指します。

NYK Bulkship (Asia) Pte. Ltd., Managing Director, 野尻敦也
日本郵船グループは900隻を超える船隊を運航しており、ZNZ燃料への移行は、2050年までにネットゼロ排出を達成するうえで不可欠なステップであると認識しています。アンモニアはGHG排出量を大幅に削減できる可能性を有するため、次世代舶用燃料として重要な役割を果たすことが期待されています。日本郵船グループの最優先事項は、アンモニア燃料船の普及および拡大を加速させるために必要なインフラを安全に構築することであり、経験豊富なパートナーであるGolden IslandとYara Clean Ammoniaとの協業を通じて、販売・供給事業の立ち上げを主導します。

Golden Island, Managing Director, Johnny Tan
Golden Islandは、日本郵船グループおよびYara Clean Ammoniaと共に、シンガポールにおける低炭素アンモニアのバンカリングを推進できることを大変光栄に思います。当社は、40年以上にわたるシンガポールでのバンカリング事業を通じて、強固な顧客ネットワークとバンカー供給のスケジューリングおよびサプライチェーン調整に関するオペレーションノウハウを培ってきました。
当社はこれまでに、VLSFOの導入、バイオ燃料やメタノール燃料への対応、さらにはeBDN(注2)をはじめとするデジタル化の取り組みなどを通じて、業界の変化を支援してきました。本パートナーシップを通じて、当社の運航能力と高い安全基準を生かし、次世代舶用燃料のグローバルハブを目指すシンガポールの発展に貢献していきたいと考えています。

Yara Clean Ammonia, SVP Commercial, Murali Srinivasan
本パートナーシップは、新たな市場における低炭素アンモニアのバリューチェーン実現に向けた当社のビジョンにおいて、重要なマイルストーンとなります。日本郵船グループおよびGolden Islandと共に、世界で最も重要な海事ハブのひとつであるシンガポールで低炭素アンモニアのバンカリングを安全かつ安定的に実施するための“ラストマイル”のエコシステムを構築していきます。海事分野の脱炭素化においてリーダーシップを発揮するシンガポールは、アンモニアバンカリングを世界規模で展開していくための最適な出発点です。

左から、
Managing Director of Golden Island, Johnny Tan
Managing Director of NYK Bulkship (Asia) Pte. Ltd., 野尻敦也
SVP Commercial of Yara Clean Ammonia, Murali Srinivasan



(注1)主要条件合意書(Shareholders Agreement Term Sheet)
シンガポールにおけるアンモニアバンカリング事業のために、今後、日本郵船グループ、Golden Island、Yara Clean Ammoniaの3社で設立する合弁会社(Joint Venture)に関する、株主間契約書の主要条件をまとめたもの。合弁会社設立時、本合意書に基づき株主間契約書(Shareholders Agreement)が締結される。なお、本同意書は法的拘束力を有さない。

(注2)eBDN(electric-Bunker Delivery Notes)
バンカーサプライヤーから燃料供給を受ける本船に対して発行される書類で、燃料の品質や数量などを記録したもの。これをデジタル化することで、より安全なオペレーションと効率的なデータ管理および当局による一元管理が可能となるほか、低炭素燃料を供給する際には炭素強度に関する情報も追加可能となる。

以上

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