2026年04月15日
当社グループ参画の無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」において実証船4隻が自動運航船として国土交通省の船舶検査に合格
当社グループの株式会社日本海洋科学(以下「日本海洋科学」)、株式会社MTI(以下「MTI」)などが参画し、日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」第2ステージにおいて、3月27日に4隻の実証船すべてが国土交通省の船舶検査に自動運航船として合格し、商業運航を開始したことが発表されました。実証船はそれぞれ自動運転レベル4相当(注1)の自動運航機能を有しています。
MEGURI2040は、無人運航船の実現と人や物資の安定的な輸送を目指し、日本財団が2020年から推進しているプロジェクトで、少子高齢化による船員不足やヒューマンエラーに起因する事故など、海事業界が抱える課題解決に取り組んでいます。日本海洋科学とMTIは、プロジェクト第2ステージにおいて構築されたDFFAS+(Designing the Future of Fully Autonomous Ships Plus)(注2)コンソーシアムに、株式会社三菱総合研究所とともにPMO(Project Management Office)として参画し、以下の通りそれぞれの強みを生かした技術開発と社会実装に向けた取り組みを進めています。
各社の取り組み
日本海洋科学
・DFFAS+コンソーシアムの代表会社を務めるとともに実証船である離島旅客船「おりんぴあどりーむせと」の実証ワーキンググループのプロジェクトリーダーとして、各社との協力のもとシステムインテグレーターの役割を担う。
・自動運航船の頭脳にあたる行動計画策定ソフトウエア「Advanced Routing Simulation and planning(ARS)」(注3)を開発し、実証船である離島航路船「おりんぴあどりーむせと」および新造内航コンテナ船「げんぶ」に搭載。
MTI
・実証船「げんぶ」の実証ワーキンググループ(注4)のプロジェクトリーダーとして、各社との協力のもとシステムインテグレーターの役割を担う。設計フェーズでは、特に内航船をターゲットとした自動運航船の概念設計、基本設計の一部、およびリスクアセスメントを実施。検証フェーズでは、シミュレーター環境の構築・陸上試験の取りまとめと洋上での検証を遂行。
・規格ワーキンググループの取りまとめを担い、自動運航船に必要な要素技術の規格化を実施。
今回の商用運航をきっかけに、無人運航船の社会実装が拡大することで、船員の負担軽減や働き方改革、物流の安定化、ひいては日本の造船・海事産業の競争力強化が期待できます。今後、実証船は商用運航下で自動運航を継続し、収集した運航データは国内外の自動運航船に関するルール策定等に活用される予定です。
当社グループは、日本の内航海運における社会的課題を解決し、安定的な国内物流・輸送インフラを支えるため、日本財団・DFFAS+参画各社・国内外の協力組織とともに、引き続きMEGURI2040に取り組んでいきます。
(注1)完全自動運航が一部可能な技術段階。特定エリアや条件下で人の介入不要の完全自動運転のことを指す(船舶の自動運転定義は現在IMO等で議論中。便宜的に自動車の定義を流用)。
(注2)DFFAS+(Designing the Future of Fully Autonomous Ships Plus)コンソーシアムとは、日本海洋科学を中心として構成されたコンソーシアム。参画企業は日本海洋科学(代表)、赤阪鐵工所、イコーズ、井本商運、ウェザーニューズ、上野トランステック、EIZO、SKウインチ、MTI、NX海運、NTTドコモビジネス、川崎汽船、川崎近海汽船、川崎重工業、旭洋造船、近海郵船、国際両備フェリー、サンフレム、三和ドック、JRCS、ジャパン・ハムワージ、ジャパン マリンユナイテッド、商船三井、スカパーJSAT、鈴与海運、Space Compass、常石呉ドック、常石ソリューションズ東京ベイ、寺崎電気産業、東京海上日動火災保険、東京計器、東洋信号通信社、一般社団法人 内航ミライ研究会、ナカシマプロペラ、ナブテスコ、日本シップヤード、日本無線、日本郵船、阪神内燃機工業、BEMAC、pluszero、藤原造船所、古野電気、本田技研工業、本田重工業、Marindows、丸紅、三浦工業、三井住友海上火災保険、三菱総合研究所、三菱造船、向島ドック、YDKテクノロジーズ。
(注3)自船や周辺を航行する船舶などの行動を予測し、衝突や座礁を防止するための行動計画を策定するソフトウエア。 船員の監視のもと、自動で衝突・座礁を回避し、従来操船者が手動で行っていた航海当直時の情報収集、状況分析、避航計画の立案などをサポートすることで操船者の負担を軽減し、安全性の向上に寄与する。幾何学モデルを用い「操船者の心理」を数値化し、周囲の状況を予測して最も好ましい進路・速力を算出し、自船を安全に目標海域(港、錨地等)へと導く航海計画を策定する。
(注4)DFFAS+プロジェクトにおける、自動運航システムの実開発と実船での自動運航を実施するワーキンググループの総称。新造コンテナ船・既存コンテナ船・離島旅客船・RoRo船の四つのサブワーキンググループから構成され、これらのうち日本郵船グループは新造コンテナ船・離島旅客船ワーキンググループに参画している。
以上
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