プレスリリース

先進のクラウドとプラットフォームを導入し、社内システム基盤を刷新

データに基づく意思決定を支える体制を構築

当社はこのほど、業務の標準化と効率化を目的に、クラウド型の統合基幹業務システムである「SAP S/4HANA® Cloud Public Edition(注1)」、財務・経営管理の統合支援プラットフォームである「Wolters Kluwer CCH® Tagetik(注2)」をはじめとした複数の先進ソリューション(注3)を導入し、社内システム基盤を刷新しました。これにより、データに基づく意思決定を根幹とするデータドリブン経営(注4)の強化と、AI活用による高度な判断業務へのシフトを加速させます。

背景

海運・物流業界では、グローバル競争の激化や不確実性の高い経営環境に対応するため、迅速な意思決定とデータドリブン経営が求められています。こうした課題に対応するため、当社は経営基盤刷新プロジェクトを立ち上げました。これは、導入後に経年劣化していく従来のシステムに対して、随時アップデートが可能なクラウドを活用したシステムを利用することで、稼働後も最新技術を長期的に享受できる仕組みを目指すものです。

プロジェクトの概要と成果

SAP S/4HANA Cloud Public EditionおよびWolters Kluwer CCH Tagetikを核に、様々な先進ソリューションを導入し、以下の改革を進めました。

① 財務・会計領域を統合し、経営管理における高度な計画・分析の基盤を構築しました。
② 請求書処理の効率化や、業務アプリの迅速な開発と展開、データの一元管理によるシステム間連携とデータ活用の強化を達成しました。
③ SAP S/4HANA Cloud Public Editionの進化に合わせて業務自体を継続的に変革することで、常に最新の技術を享受できる基盤を構築しました。
④ 社内規程の体系化を行い、変革後の運用を支える仕組みを整備しました。
⑤ 複数のプロジェクトを同時に推進し、業務・組織変革と人材育成を平行して進め、変革に対する受容性を高めました。

今後の取り組み

当社は、業務プロセスの標準化とAIの活用により、定型業務の自動化を進めるとともに、人とAIが連携して新たな価値を生み出す仕組みの構築を目指します。さらに、データドリブンな意思決定を基盤に、当社の中期経営計画「Sail Green, Drive Transformations 2026」で掲げる既存中核事業の深化と新規成長事業の開拓を推進し、企業価値向上に向けた取り組みを一層強化していきます。



(注1)SAP S/4HANA® Cloud Public Edition:SAP社が提供する、最新世代のクラウド型ERP(統合基幹業務システム)。
(注2)Wolters Kluwer CCH® Tagetik:Wolters Kluwer社が提供する、管理会計を中心に予算業務から高度な分析まで幅広く対応する経営管理システム。
(注3)請求書管理クラウドサービス「Concur Invoice」、企業向けのアプリケーション開発プラットフォーム「Outsystems」、クラウド型の統合データ連携・自動化プラットフォーム「Asteria Warp」など。
(注4)数字やデータをもとに意思決定や戦略を行う経営の方法。感覚や直感だけではなく、客観的なデータを分析して、より正確で効果的な判断を目指すもの。

以上

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