2025年11月21日
フィジーの首相ら政府関係者が京浜ドックを視察
造船所の現場を視察し、日・フィジーの海事分野での交流促進
当社グループの京浜ドック株式会社(本社:神奈川県横浜市)は11月14日、フィジー共和国(以下「フィジー」)のシティヴェニ・リンガママンダ・ランブカ首相(Sitiveni Ligamamada RABUKA)をはじめとする政府関係者ら10名の訪問を受け、子安工場の視察を実施しました。
視察は約1時間行われ、京浜ドックの次世代燃料船の環境対応技術について紹介するとともに、当社グループとフィジーとの関係ついての説明を行いました。船舶の脱炭素化を実現するために世界初の商用利用を前提としたアンモニア燃料船「魁」を建造した京浜ドックの技術力に対して、フィジー側からは高い関心が寄せられました。
左から
6人目: フィジー首相 シティヴェニ・リンガママンダ・ランブカ
8人目: 京浜ドック代表取締役社長 中村利
10人目: 駐フィジー特命全権大使 道井緑一郎
当社グループとフィジー共和国との関係
フィジーは南太平洋の中心に位置する島しょ国であり、海運・造船分野の発展が国家経済において重要な位置を占めています。今回の視察は、同国首相による日本訪問の一環として実施されたもので、造船技術や施設の現場を直接確認することを目的としています。
当社グループは、1981年にフィジーを含めた南太平洋島しょ国向け航路に参入して以来、コロナ禍でも途切れることがなく定期船サービスを提供してきました。現在、自動車輸送だけでなく、コンテナや在来貨物を含めたフィジーの輸送ニーズに極東地域からの直行サービスで対応しているのは、当社グループ(当社と当社グループのNYKバルク・プロジェクト株式会社(注))と他1社のみです。2021年には名古屋港から警察艇を輸送するなど、公共インフラ支援にも貢献しており、同国の海事産業や社会基盤の発展に寄与しています。
京浜ドックは、当社グループ唯一の造船会社として長年にわたり国内外の船舶建造・修繕を手がけており、技術力と安全管理体制において高い評価を受けています。今回の視察は、首相自らの強い希望により実現したものであり、同国の海事産業の発展に向けた参考事例として紹介されました。
今後も当社グループは、国際的な連携を通じて、持続可能な海運産業の発展に貢献します。
京浜ドック株式会社について
1968年創業、日本郵船グループ唯一の造船会社。東京湾内に位置し、横浜市に子安工場と横須賀市に追浜工場を持つ。主な事業は中小型船舶建造および修繕事業、環境事業。日本郵船グループの次世代燃料船等の研究開発機能も担う。船舶脱炭素化を実現するタグボート・作業船等の船舶建造、社会実装を推進中。
・2013年:国内初のハイブリッド推進装置を搭載したタグボート「翼」を建造
・2015年:世界初となるLNG燃料タグボート「魁」を建造
・2024年:「魁」のアンモニア燃料船への改造により商用として実用化される世界初のアンモニア燃料タグボートを建造
・2025年:国内初となる完全電化作業船「e-Crea」を建造
現在は日本初の国内メーカー製モータードライブシステムを搭載した電気推進タグボートを建造中。
Website:https://www.keihindock.co.jp/
(注)NYKバルク・プロジェクト株式会社
主にプラント・モジュール貨物や重量物、鋼材、バルク貨物などの海上輸送を手掛ける当社の完全子会社。
本社: 東京都千代田区
ウェブサイト: https://nbpc.co.jp
以上
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その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。