2025年10月24日
東北電力初のLNGを燃料とする石炭輸送船 「SAKURA CRESCENT」の竣工について
日本郵船株式会社(本店:東京都千代田区、代表取締役社長 社長執行役員:曽我貴也)が東北電力株式会社(本店:宮城県仙台市、代表取締役社長 社長執行役員:石山一弘)向けに建造を進めていたLNG(液化天然ガス)を主燃料とする石炭輸送船(以下「本船」)が10月23日に竣工し、オーストラリアに向けて運航を開始しました。
本船の出航にあたり、株式会社大島造船所(本社:長崎県西海市、代表取締役社長:山口眞)の香焼(こうやぎ)工場(長崎県長崎市)において命名引渡式を行い、本船を「SAKURA CRESCENT(サクラクレセント)※」と命名しました。本船は、東北電力の専用船として船舶の燃料にLNGを初めて使用しており、これによって従来の船舶燃料油(重油)に比べ、硫黄酸化物(SOx)は約100%、窒素酸化物(NOx)は約80%、二酸化炭素(CO₂)は約30%の排出削減を見込んでいます。
両社は今後も、本船の運航を通じて、安定的な燃料輸送と環境負荷低減の両立に 向け取り組んでいきます。
*仙台藩の初代藩主である伊達政宗公が兜に用いたシンボルである三日月(CRESCENT)は、仙台市にゆかりのあるモチーフ。これに東北電力の石炭火力発電所が所在している南相馬市および能代市の花である「桜」を組み合わせた名前としたもの。CRESCENTは英語で「三日月」を意味し、その語源はラテン語の「crescere(クレスケレ:だんだん増える、成長する)」に由来しており、東北電力向けの石炭輸送を長きにわたり担う船舶として、これから満ちていく三日月のように、次世代に向け活躍してほしいという願いを込めている。
<本船概要>
船 名 :SAKURA CRESCENT(サクラクレセント)
全 長 :235.0メートル
全 幅 :38.0メートル
船 型 :パナマックス型(注)
載貨重量トン数:95,569㌧
建造年 :2025年
建造造船所:株式会社大島造船所
船籍港 :南相馬市(福島県)
命名式の様子(10月23日 (株)大島造船所香焼工場にて)
前列左から6人目:石山一弘(東北電力代表取締役社長 社長執行役員)
前列左から8人目:曽我貴也(日本郵船代表取締役社長 社長執行役員)
(注)パナマックス型載貨重量トン数70、000~99、999 DWTトンの船をパナマックス型としている。
<各社概要>
東北電力株式会社
本店:仙台市青葉区本町一丁目7番1号
代表取締役社長 社長執行役員:石山 一弘
ウェブサイト:https://www.tohoku-epco.co.jp/
日本郵船株式会社
本店:千代田区丸の内2-3-2
代表取締役社長:曽我 貴也
ウェブサイト:https://www.nyk.com/
以上
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