当社と当社グループの船舶管理会社NYK SHIPMANAGEMENT PTE. LTD.（以下「NYKSM」）は10月17日、安全推進キャンペーン「Remember Naka-no-Se」（注）活動の一環として、沖縄県沖で当社が保有・運航しNYKSMが管理する自動車専用船（以下「本船」）において火災が発生し、さらに消火作業中に小型船と衝突する重大事故が発生した想定で対応訓練を実施しました。国土交通省海事局、第十一管区海上保安本部、一般社団法人日本船主協会など社外関係者の協力のもと、火災発生時の対応や救助活動、関係各所との連携、記者会見などの緊急時の対応について、実際の事故を想定した緊張感の中で訓練を行いました。NYKSMからは、シンガポールオフィスと本船の船舶管理を担うインドオフィスが参加し、地理的に離れた拠点間で連携しながら、火災・衝突事故への対応を行いました。

事故シナリオ概要
沖縄県沖を航行中の本船の貨物スペース内から火災が発生。消火活動中に小型船と衝突。

訓練の流れ
・本船の船舶管理会社であるNYKSMから火災が発生した旨の連絡を受け、関係者とのコミュニケーション経路を確立し初動対応を開始
・火災状況が悪化した上、小型船に衝突したことから直ちに当社事故対策本部を設置
・第十一管区海上保安本部と連携しながら小型船乗客と本船乗組員の救助や安全確保、火災対応を実施
・事態の進展に合わせて順次プレスリリースを配信し、模擬記者会見を実施（会見での登壇者：常務執行役員　池田豊、常務執行役員　樋口久也）

（注）「Remember Naka-no-Se」キャンペーン
1997年7月2日に発生した原油タンカー「ダイヤモンドグレース」の東京湾中ノ瀬での原油流出事故を教訓として、安全運航の重要性をすべての役員・社員が再確認するために実施している安全キャンペーン。98年以降、毎年7月1日から2カ月間行い、2025年で28回目を数えます。このキャンペーンでは、重大事故対応訓練のほか、多くの役員・社員が訪船し、船陸間コミュニケーションの深度化を図っています。