プレスリリース

2025年度のドライバルク安全実務者会議を開催

安全運航強化に向け船主・船舶管理会社32社が参加

当社は9月10日と11日に今治地域地場産業振興センター(愛媛県今治市)でドライバルク安全実務者会議(以下、「本会議」)を開催しました。本会議は当社が運航するドライバルク船隊の安全運航を目的に2010年から開催しており、今年は一般財団法人 日本海事協会(以下、「ClassNK」)(注1)と船舶管理会社Synergy Marine Group(注2)が登壇し、船主・船舶管理会社32社155名が参加しました。

会場の様子

本会議では過去の事故やトラブルの分析のほか、当社のサステナビリティ活動について説明。また、Port State Control(PSC)(注3)での検査結果や事故・トラブル時の対応が良好だった14隻を「NYK Dry Bulk Award 2025」として表彰しました。

Class NKは、国際安全管理コード(ISM Code)におけるDPA(管理責任者)の要件や役割と内部監査に関する説明のほか、船主・管理会社のDX推進を支援する「ClassNK Customer Hub - Ship in Service -」及びSMSマニュアルの肥大化・形骸化への対応策として、2025年4月に発行した「先進的な船舶管理に向けてのガイドライン」についても紹介を行いました。

Synergy Marine Groupは、海事産業の未来についての考察やドライバルク船を取り囲む環境の変化に、船主・管理会社としてどう取り組むかについて、ラジェッシュ・ウニ創業者兼会長からのビデオメッセージを紹介しました。その後、会長本人がオンラインで質疑応答を行い、参加者との交流を深めました。

今後も当社グループはパートナー企業と安全意識を共有し、継続的な安全運航を目指す活動を行っていきます。

(注1)一般財団法人 日本海事協会 (ClassNK)

125年を超える歴史と世界130拠点を有する船級協会。中立な第三者の立場から船舶の規則制定と検査を行い、商船の保険付保に必要となる「船級」を付与している。現在、ClassNKの船級を有する船舶は9,000隻を超え、隻数において世界最大。また、ISM Codeなどの国際条約や地域規制に基づき、旗国(船籍国)が実施する検査や審査を代行しており、取得している代行権限は100か国以上に上る。これらの業務で得た知見をもとに、船舶管理に役立つ情報やデジタルツールの提供、教育サービスも展開している。https://www.classnk.or.jp/hp/ja/index.html

(注2)Synergy Marine Group
2006年シンガポールで設立。15カ国に31のオフィスネットワークを持ち、28,000人以上の船員を雇用。LNG(FSUを含む)、LPG、20,000TEU超のコンテナ船、石油および化学タンカー、ばら積み貨物船を含む約700船以上の艦隊を管理している。乗組員の福利厚生、デジタル化、環境に配慮した政策を重視。
https://www.synergymarinegroup.com/ja/

(注3)Port State Control (PSC)
入港する外国船舶が国際条約で定めた船舶の構造・安全設備、海洋汚染防止設備、船員の資格や生活労働環境などの要件に適合しているかを確認する立入検査のこと。
参考:国土交通省HP「『PSC』って何ですか?」
https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk1_000032.html

以上

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