共同リリース

日本郵船とNeptune Robotics、水中船体クリーニングの協業拡大へ

ロボット工学を活用し、10倍の費用対効果で燃費改善、海運業界の脱炭素化を推進

日本郵船株式会社(以下「日本郵船」)と、ロボティクスによる船体クリーニング事業者のNeptune Robotics(以下「Neptune」)はこのたび、日本郵船の船隊全体の燃料効率向上および国際海運の脱炭素化推進を目的として、協業パートナーシップを拡大する覚書を締結しました。

日本郵船とNeptuneは2022年に協業を開始し、ロボによる船体クリーニングを実施してきました。これまでの実績では、クリーニングによる燃費改善が約10倍の費用対効果となることを確認しており、燃料消費量とそれに付随する温室効果ガス排出量の大幅な削減につながっています。
今回の覚書締結により、日本郵船はNeptuneのロボティクスクリーニングの導入をさらに拡大し、燃料消費量の削減と脱炭素化の加速を目指します。日本郵船は、本件に先だってNeptuneが実施した5,200万米ドルの資金調達ラウンドにも投資、Neptuneのグローバル市場へのさらなる展開を支援しています。(注)

各社コメント

Neptune Robotics  CEO Elizabeth Chan
日本郵船はロボットによる船体クリーニングをいち早く取り入れた、業界でも先進的な企業の一つです。日本郵船のリーダーシップにより、クリーニングの自動化が、コスト面でも環境面でも大きな効果を発揮できることを証明できました。今回の協業拡大を通じて、ロボティクスが海運業界の脱炭素化に向けた、実用的かつ今後発展が期待できる手段であることを、両社で示していきます。

日本郵船 船舶事業グループ グループ長 佐藤秀彦
Neptuneの高効率な船体クリーニング技術を高く評価しています。同技術は船体塗装へのダメージを最小限に抑えつつ、燃料消費量と温室効果ガス排出量の削減、さらには環境規制への対応にも貢献します。本パートナーシップを通じて、両社の強みを融合させることで将来的なビジネス機会の創出を目指し、当社船隊のみならず海運業界全体の脱炭素化に貢献してまいります。

日本郵船とNeptuneは、ロボティクスによる船体クリーニングの拡大によって、海運業界の脱炭素化目標達成への貢献を目指します。

Neptune、NYKのチームメンバー

Neptuneの製品

Neptune Roboticsについて

ロボティクスによる船体クリーニングおよびエネルギー効率最適化を専門とするテクノロジー企業。Neptuneのロボットシステムは、満載喫水状態のケープサイズ船を24時間以内に清掃可能であり、最大4ノットの潮流下でも昼夜を問わず、透明・濁水域のいずれでも稼働します。シンガポールおよび中国の61港に展開しており、世界の主要貿易ルートの約70%をカバーしています。



注)
シリーズB資金調達ラウンドに関するNeptuneのプレスリリースは以下をご覧ください。
Neptune Robotics Raises $52M Series B Led by Granite Asia, with Strategic Investment from NYK Line - Neptune Robotics

以上

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