2025年09月29日
秋田県の洋上風力発電事業者と国産CTVの長期定期傭船契約を締結
国内初の一般海域での事業へ就航予定
当社はこのたび、洋上風力向け作業員輸送船(CTV)1隻(以下「本船」)を、JERA Nex bp Japan合同会社、電源開発株式会社、東北電力株式会社、伊藤忠商事株式会社の4社が出資する、男鹿・潟上・秋田 Offshore Green Energy合同会社へ長期定期傭船する契約を締結しました。投入する本船は岩手県釜石市の株式会社小鯖船舶工業で建造され、男鹿市、潟上市、および秋田市沿岸にて、国内初の一般海域での洋上風力事業に従事します。
本船の船型は、欧州最大手のCTV運航船社であるNorthern Offshore Services AS(注1)が運航しているCTVをモデルとして、国内での建造を可能にするために当社が改良を加えたものです。CTVの国内建造は、日本の造船業や関連産業の活性化に加え、地域産業の発展と雇用創出へつながります。本船の管理は、当社と秋田曳船株式会社で設立したジャパンオフショアサポート株式会社(本社:秋田県秋田市)(注2)が行う予定です。同社は船員の人材育成・採用活動も行っており、地域の人材を積極的に登用・育成することで、秋田県をはじめ国内の洋上風力事業の発展と地域活性化に貢献します。
当社は秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖洋上風力発電事業へのCTV提供を通じ、国内の電力の安定供給に貢献するとともに、重点事業として洋上風力関連事業への取り組みを強化・推進します。
<本船概要(予定)>
全長:約28メートル
型幅: 約9メートル
総トン数: 約145トン
建造造船所:株式会社小鯖船舶工業
(注1)Northern Offshore Services AS
25年に当社が過半数の株を取得したNorthern Offshore Group AB(スウェーデン)の子会社。
高性能な船舶に特化した多様な船隊を運営・管理し、柔軟なソリューションを提供しています。同グループはスウェーデン西海岸ドンソ(Donsö)島に根ざした海運文化と起業家精神に基づく確固たるビジョンを持っています。
(注2)ジャパンオフショアサポート株式会社
CTVの管理や運航、船員育成などを主業務として2024年に秋田県で設立。日本郵船の外航海運事業や、北海道の石狩湾新港でのCTV運航実績、Northern Offshore Servicesから得た知見と、秋田曳船が地元で培ってきた地域企業としての土台とノウハウを活かすことで、安全で効率が良く、質の高いサービスを継続的に提供していきます。
以上
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