2025年07月11日
新造客船「飛鳥Ⅲ」の命名式を開催
7月20日就航、新たなクルーズ価値を創造
当社グループの郵船クルーズ株式会社は7月11日、新造客船「飛鳥Ⅲ」(以下「本船」)の命名式を横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市)に停泊中の本船内で開催しました。
本船内にある「リュミエール シアター」で行われた命名式には、中野洋昌国土交通大臣、山中竹春横浜市長、片岡達也株式会社横浜銀行代表取締役頭取をはじめ多数の関係者が出席しました。当社代表取締役社長曽我貴也の夫人曽我多美子が本船を「飛鳥Ⅲ」と命名し、伝統的な儀式であるシャンパンスプラッシュで本船の安全を祈願しました。
郵船クルーズにとって34年ぶりの新造客船となる本船は、7月20日に就航します。その後、郵船クルーズの運航船は「飛鳥Ⅱ」と合わせた2隻体制となり、各船の特色を活かしたクルーズで「最幸の時間」を提供します。
記念撮影
郵船クルーズ株式会社 代表取締役社長 西島裕司 挨拶
1991年の初代「飛鳥」就航から34年、2006年の「飛鳥Ⅱ」就航からは19年目にして、本日、かくも盛大に「飛鳥Ⅲ」命名式を行えましたことを郵船クルーズ一同、非常に光栄に思っています。
「飛鳥Ⅲ」は、まだコロナ禍のさなかであった2021年に建造契約の締結を発表、ドイツでの約2年間の建造を無事終了して本年6月2日に母港横浜に到着し、7月20日の就航に向けて最終準備を進めているところです。環境に配慮したクルーズ客船であることはもちろん、お客様が快適にお過ごしいただけるよう船内設備には工夫を凝らし、船内を著名な作家の皆様の美術品・工芸作品で彩っています。この船を舞台に、ご乗船されるお客様に“最幸の時間”をご提供するべく、海陸社員一同、心を一つにして努めてまいります。
「飛鳥Ⅲ」の就航により、飛鳥クルーズは、はじめて「飛鳥Ⅱ」との2隻運航となります。2隻が互いに高め合いつつ、より多くの“最幸の時間"を編んでゆくことを通して、日本のクルーズ文化の未来を拓いてまいります。
「飛鳥Ⅲ」船長
小久江尚 挨拶
「飛鳥Ⅲ」は4月10日にドイツで産声をあげ、約3ヶ月を経て、本日命名をしていただくことができました。日本では古来から「3」は縁起の良い数字、幸運の数字と言われており、新しいものを得る力、物事を大きく発展させるエネルギーがあるとも言われているそうです。「飛鳥Ⅲ」にも「3」という数字がありますので、「3」という数字を背負いながら、これからの日本のクルーズ業界の最前線を走っていきたいと思います。
この船の幸運を紹介させていただきます。ドイツを出港した「飛鳥Ⅲ」は偶然にも、2006年まで初代「飛鳥」として活躍していた船、現在の「アマデア」にアフリカ沖で会うことが出来ました。さらにその後、セントヘレナ島沖で「飛鳥Ⅱ」とのランデブーも実現しました。「飛鳥Ⅲ」はドイツで生まれながら、長女の初代「飛鳥」、次女の「飛鳥Ⅱ」に、順番に挨拶ができました。
このように「飛鳥Ⅲ」は誕生から、非常に幸運な船だと思っております。日本のクルーズのフラグシップとなれればと思いますので、皆様のご協力、ご支援、そして「飛鳥Ⅲ」にご乗船いただきますよう、よろしくお願いいたします。 LNG燃料をはじめ環境に配慮した機器を搭載した最新鋭の船体に、“初代飛鳥”からの和のおもてなしの心を継承し、“初代飛鳥”、"飛鳥Ⅱ"同様に、皆様に愛される船を乗組員一同で目指します。
「飛鳥Ⅲ」概要
- 船籍港:日本/横浜
- 全長・全幅:230m×29.8m
- 総トン数:52,265GT
- 喫水:6.7m
- 航海速力:最高20ノット
- 横揺れ減揺装置:フィン・スタビライザー
- 乗客数:740名
- 乗組員数:約470名
- 客室数:381室(全室海側バルコニー付き)
本船は「つなぐ、ちから。」をコンセプトに、飛鳥クルーズが日本において培ってきたクルーズ文化、和のおもてなしを継承しながらも、より自由により豊かに、新たなる時代のクルーズ価値を創造します。
以上
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