2025年06月19日
当社グループMTIが参画する研究開発プロジェクト、経済安全保障重要技術育成プログラムに採択
~船舶の開発から建造までの期間短縮、日本の海事産業の競争力向上目指す~
当社グループの株式会社MTI(代表取締役社長:鈴木英樹)が代表機関として海事産業に関わる9機関(注)と共同で提案した研究開発プロジェクト「持続的で競争力に優れる海事産業のための統合シミュレーション・プラットフォームの構築(仮称)」が、国立研究開発法人科学技術振興機構の経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)における研究開発構想「デジタル技術を用いた高性能次世代船舶開発技術及び船舶の安定運航等に資する高解像度・高精度な環境変動予測技術」に採択されました。
K Programは中長期的に日本が国際社会において確固たる地位を確保し続ける上で不可欠な要素となる先端的な重要技術について、研究開発及びその成果の活用を推進するものです。四方を海に囲まれた日本にとって、造船・海運・舶用工業などの海事クラスターの国際競争力強化は経済安全保障の確保につながります。現在造船業界では温室効果ガス削減のための代替燃料利用や省エネ技術、自動運航システムを取り入れた次世代高性能船舶の供給が求められており、本プロジェクトは最先端デジタル技術の活用により船舶の開発・設計・建造の工期短縮を実現し、日本の造船業界、海事産業の競争力の向上を目指します。
初期の開発・設計段階で建造・運用のライフサイクルとサプライチェーンを同時並行的に考慮し、船舶の仕様や建造計画を最適化するための基盤として統合シミュレーション・プラットフォームを構築するほか、1~3カ月先までの気象の季節予測技術を組み込み、安全な運航への影響予測も行い、船舶の建造・運用のライフサイクルを最適化することを目指しています。
当社グループは、日本の海事クラスターの一員として、日本の造船業による次世代高性能船舶の開発・設計・建造を支援します。また、それら船舶の調達と安定的な運用、次世代技術人材の育成、最先端デジタル技術の活用を通して日本の経済安全保障に貢献します。
(注)本研究開発プロジェクトの参加機関一覧
株式会社MTI
三菱造船株式会社
常石造船株式会社
国立研究開発法人海洋研究開発機構
ジャパン マリンユナイテッド株式会社
株式会社三井E&S
国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所
株式会社三井造船昭島研究所
国立大学法人大阪大学
国立大学法人京都大学
研究開発プロジェクト概要
研究開発プロジェクト名:持続的で競争力に優れる海事産業のための統合シミュレーション・プラットフォームの構築(仮称)
※名称は変更になることがあります。
研究代表者:安藤 英幸 (株式会社MTI 取締役)
開始時期:研究開発計画の作り込み後、プログラム・ディレクター(PD)の承認を経て開始予定。
実施期間:5年
予算規模:構想全体で最大120億円(間接経費含む)
MTIプレスリリース
以上
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