2025年05月21日
日本企業初 バイオディーゼル燃料向け酸化防止剤を発売
添加で劣化速度が約半分に 燃料の有効活用に寄与
化学技術関連の研究開発や化学製品の開発・製造・販売を行う当社グループ会社の日本油化工業株式会社(以下「日本油化工業」)は8月10日から、日本企業で初*となる船舶向けバイオディーゼル燃料(以下「バイオ燃料」)用酸化防止剤「BioxiGuard(バイオキシガード)」を販売します(*リリース時点、日本油化工業調べ)。
バイオ燃料は穀物や廃食油をはじめとした多様な原材料から生成され、海運業界の低・脱炭素化に寄与するため、海運業界で注目されています。しかし、バイオ燃料は従来の石油燃料に比べて酸素と反応しやすい不飽和脂肪酸を多く含み、酸化しやすい特徴があります。酸化劣化したバイオ燃料は、酸性物質やスラッジの発生、発熱量の低下による燃費の悪化を引き起こすため、酸化劣化の防止が重要です。
バイオキシガードは、当社運航船が使用したバイオ燃料の性状分析などをもとに、日本油化工業が開発しました。バイオ燃料へ添加することで、酸化安定性を向上させ、酸化劣化の進行を遅らせます。また、燃料の酸化劣化によるトラブル(金属腐食やストレーナ閉塞、清浄機汚損)を防止し、発熱量の低下に伴う燃費の悪化防止に寄与します。
日本油化工業の研究所で行われた実験では、本製品を添加することで、添加しない時と比べて、バイオ燃料の劣化速度が約半減しました(500分の1添加時)。
実験データ
製品概要
製品名:BioxiGuard(バイオキシガード)
対象燃料:バイオディーゼル燃料(FAME:Fatty Acid Methyl Ester)
発売予定日:8月10日
問い合わせ先:日本油化工業 営業第1部(eigyou1@nipponyuka.com)
日本油化工業は、酸化防止機能に加え、バイオ燃料に関わるさまざま課題を解決する製品開発に取り組みます。
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