プレスリリース

Climeworks社とCDRクレジットの購入契約を締結

Scope1を含む残余排出に割り当て 50年CO₂ネット・ゼロ実現に貢献

当社はこのほど、スイスの次世代テック企業Climeworks(クライムワークス)社から、2026年度から3年間にわたり、異なる脱炭素技術を組み合わせたポートフォリオ形式の二酸化炭素(CO₂)除去クレジット(Carbon Dioxide Removal credits、以下「CDRクレジット」)を購入する契約を締結しました。同社にとって当社は日本企業としては初のポートフォリオ形式の顧客となります。

当社グループはエネルギー効率の最大化や次世代燃料への転換を最優先にCO₂を含む温室効果ガス(GHG)削減を進める方針ですが、特に海運業界においては削減努力をしても排出を避けられない残余排出が存在します。残余排出に対してCDRクレジットによるオフセットを実施することで、「除去」のアプローチによりCO₂排出量ネット・ゼロを目指します。

Climeworks社はバイオ炭(Biochar)、バイオマス発電・二酸化炭素の回収・貯留技術(BECCS)、風化促進技術(Enhanced Rock Weathering)を利用し、空気中のCO₂の除去・貯蔵を行います。同社が選定したこれらの方法により創出されたCDRクレジットを購入し、Scope1を含む残余排出に割り当てることで、脱炭素目標(注1)である2050年ネット・ゼロの実現に貢献します。

今後も当社はNYK Position Paper - CDR (注2)に示した計画に基づき、さまざまなタイプのCDRクレジットを活用するなど多様な手法でGHG排出量削減に寄与する取り組みを推進し、お客さまと共に脱炭素社会の実現を目指します。

左から
当社常務執行役員 サステナビリティ戦略本部長 筒井裕子
Climeworks社CEO Christoph Gebald氏

Climeworks社:Direct Air Capture(DAC:CO₂直接回収)技術のパイオニアであり、CO₂除去に関するソリューションを提供しています。さまざまなCO₂除去方法を組み合わせたサービスを展開し、グローバルなネット・ゼロ社会への移行を加速しています。
本社: スイス・チューリッヒ
ウェブサイト:Climeworks - HP

(注1)23年に「NYK Group Decarbonization Story」 を、翌年10月にはその進捗をまとめた「Progress Report 2024 as annex to NYK Group Decarbonization Story」 を発表しました。
(注2)CDRをScope1削減と同等な脱炭素手段と位置付ける公式見解を25年に発表しました。

以上

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