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燃料アンモニア輸送の定期用船契約を締結

市場拡大を見据えた海上輸送の体制整備へ

当社は今年10月、三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:堀健一、以下「三井物産」)とアンモニア輸送に関わる定期用船契約(以下「本契約」)を締結しました。当社が保有・運航するBERLIAN EKUATOR (以下「本船」)が本契約に投入される予定です。

本船は、株式会社JERA(以下、「JERA」)が2023年度中に実施を計画している碧南火力発電所4号機における世界初の大規模燃料転換に向けた実証試験(注1)で使用される燃料アンモニア輸送に従事する予定です。三井物産とJERAは同実証試験で使用される燃料アンモニアの売買契約を今年6月に締結しています。

当社は、本契約を皮切りに、今後の燃料アンモニア市場拡大を見据えた海上輸送の体制整備を進め、アンモニアの取り扱いに関する実践的な知見を蓄積することで、世界のエネルギートランジションに貢献していきます。

本船概要

船名 :BERLIAN EKUATOR(ベルリアン エクアトール)
全長 :169.9メートル
全幅 :27.4メートル
積載容量 :約35,500立方メートル
建造年 :2004年
船籍 :パナマ

当社は今年11月に発表した「NYK Group ESG Story 2023」の中で「2030年度までに当社グループのGHG(Scope 1+2)排出量45%削減(2021年度比)」と「2050年度までに当社グループのGHG(Scope 1+2+3)総排出量ネット・ゼロ」を新たな脱炭素目標として掲げました。この目標を達成するため、燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しないアンモニアを燃料とした船舶の研究開発など、燃料アンモニアバリューチェーン構築に向けた取り組みを行っています。当社グループは今後も、上流から下流に至るアンモニアサプライチェーンへの事業参画を積極的に行い、脱炭素社会の実現に貢献します。

(注1)碧南火力発電所4号機での大規模燃料転換に向けた実証試験
JERAの碧南火力発電所4号機(発電出力:100万kW)において、2023年度に燃料アンモニア20%転換を実施する計画。大型の商用石炭火力発電機において燃料を大量のアンモニアに転換する実証事業は世界初。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け実施。
参考:https://www.jera.co.jp/news/information/20210524_677 (JERAニュースリリース「大型の商用石炭火力発電機におけるアンモニア混焼に関する実証事業の採択について」)
https://www.jera.co.jp/news/information/20220531_917 (JERAニュースリリース「碧南火力発電所のアンモニア混焼実証事業における大規模混焼開始時期の前倒しについて」)




日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -” を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。

今回の取り組みが特に貢献するSDGsの目標

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