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中国電力向け石炭専用船「神楽」が竣工

カーボンオフセットを利用 契約全航海をカーボンニュートラル化

3月9日、中国電力株式会社(以下「中国電力」)向けの石炭専用船「神楽(かぐら)」(以下「本船」)が株式会社大島造船所(長崎県)にて竣工しました。同日に行われた命名引渡式には中国電力の芦谷茂代表取締役副社長執行役員、当社代表取締役社長の長澤仁志をはじめとする多くの関係者が出席しました。

本船は中国電力との長期輸送契約のもと、カーボンオフセット(注1)を利用することで、契約全航海の温室効果ガス(以下「GHG」)排出量を理論上ゼロとし、同契約における石炭海上輸送をカーボンニュートラル化します。具体的には、本契約全航海のGHG排出分量のCER(Certificated Emission Reduction、国連認証のクレジット)を調達し、GHG排出量を相殺(オフセット)しました。

また、本船名「神楽(かぐら)」は、中国地方の伝統芸能として民衆に愛されている「石見神楽(いわみかぐら)」(注2)に由来しており、人々に長く愛される船になるように願いを込めて中国電力により命名されました。

当社はお客様のニーズに寄り添う海上輸送サービスを提供すると同時に、環境負荷を減らす企業活動を推進しています。今後も海上輸送の脱炭素化に向けた活動を積極的に行うとともに、人々の豊かな暮らしのために価値あるものを届けるという基本理念“Bringing value to life.”の実現に努めます。

<本船概要>
全長 :235メートル
全幅 :43メートル
夏期満載喫水 :13.853m
総トン数 :57,646トン
載貨重量トン数 :99,990トン
造船所 :株式会社大島造船所
船籍 :リベリア共和国

日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing - ” を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。また、当社は、海上、陸上、ターミナル等のモードを問わず、モノ運びを通じてGHG排出を低減し、お客様のサプライチェーンに還元していく取り組みを対象としたESGブランド「Sail GREEN」を展開しており、今回の取り組みもその一環です。

当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、燃料転換、エネルギー効率改善を柱として、様々な手段でカーボンニュートラルな輸送を提供してまいります

Sail GREENロゴ 
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(注1)カーボンオフセット
GHG排出量のうち、削減が困難と思われる排出量の一部、または全部を、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量(クレジット)を購入することや、他の場所での排出削減・吸収を実現するプロジェクトへの参画などにより、排出量を埋め合わせる(オフセットする)こと。

(注2) 石見神楽
日本神話を題材に、独特の哀愁あふれる笛の音、活気溢れる太鼓囃子に合わせて、金糸銀糸を織り込んだ豪華絢爛な衣裳と表情豊かな面を身につけて舞う、島根県西部の石見地方に古くから伝わる伝統芸能。
(出典:なつかしの国石見 島根県西部公式観光サイト 人々を魅了する伝統芸能「石見神楽」 2023年1月30日 
URL: https://www.all-iwami.com/feature/detail_47.html

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