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八郎湖の水質改善へ 秋田県に1000万円を寄付

当社は、八郎湖(秋田県)の水質改善と環境保全を目的として、秋田県に1000万円を寄付しました。本寄付金は、秋田県が八郎湖の水質保全対策を推進する「八郎湖わがみずうみ創生事業」の補助事業として採択した以下の3団体の各事業に活用されます。

団体 事業内容
秋田大学大学院理工学研究科 景山研究室 人の目では見えない情報を可視化するマルチスペクトルカメラ搭載ドローンで八郎湖湖面を撮影し、AIを用いて水質状況を推定。水質保全対策の効果検証や汚濁メカニズムを解明。
美しい八郎湖を未来に残す協議会 シジミが体内に水を取り込んでろ過することによる八郎湖の水質浄化を目的とした、シジミ増殖実験場の設置。
NPO法人はちろうプロジェクト 八郎潟干拓前の地層から採取した水草「モグ」の種子を育てる観察水槽「モグリウム」を近隣地域に設置し、小学校の環境学習などに活用。


八郎湖は秋田市の北方約 20 km に位置し、1957年に始まった八郎潟干拓事業によって残された湖です。中小20 あまりの河川を水源とし、その湖水は防潮水門で日本海と遮断されて淡水化され、隣接市町の農業用水として利用されています。また湖内では、ワカサギやシラウオを主な魚種とする漁業が営まれるなど、人々に多くの恵みをもたらしています。一方で徐々に水質の富栄養化が進行し、アオコが異常発生するなど水質汚濁の問題が顕在化しています。

八郎湖の水質改善は、近隣住民の悪臭被害の減少、農業・漁業振興、渡り鳥や八郎湖に生息する鳥類・魚類の生物多様性を保全することにつながります。また八郎湖の水は、管理水位を超えたときや洪水時などに日本海に排出されることから、その水質改善は海洋環境保全にもつながる課題です。

当社は2022年2月に秋田県と包括連携協定を締結しており、環境保全に関しても連携して取り組むこととしております。これらの状況を踏まえ、当社は「NYKグループESGストーリー」で掲げる “Return On Earth”(海、地球、そして人々への恩返し)の一環として、1000万円の寄付を行いました。

2022年11月には「八郎湖わがみずうみ創生事業」の一環として、八郎湖の湖岸景観の悪化を招いている低木「イタチハギ」の刈取りイベントが秋田県山本郡三種町で実施され、当社秋田支店長の下村達也が参加しました。

当社グループは、今後も社会とともにより良い地球社会の実現に貢献するというグループの企業理念に基づき、社会課題の解決に積極的に取り組んでまいります。

八郎湖と近隣市町の位置関係
OpenStreetMap

本寄付金の目録を手にする当社 長澤社長(左)と秋田県 佐竹知事(右)(2022年5月)

「イタチハギ」刈り取りイベントの様子(2022年11月)



日本郵船グループは、ESGの経営戦略への統合をさらに加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー 」を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022 」を発表しました。日本郵船グループはESG経営を力強く推し進めるべく、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。

参考リンク

以上

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