• プレスリリース

バングラデシュの船舶解撤ヤードを当社認証ヤードに追加

環境・安全・人権を尊重した解撤を拡大

当社は、バングラデシュのPHP Ship Breaking and Recycling Industries Ltd.が運営する船舶解撤(かいてつ)ヤード PHP Ship Recycling Facility(以下「PHPヤード」)を、環境対策や労働安全衛生、人権尊重に関する当社の基準を満たした認証ヤードに追加しました。バングラデシュの船舶解撤ヤードが当社の認証ヤードとなるのは今回が初めてです。3月上旬に当社グループ所有船が解撤を行うためにPHPヤードに入港しました。

船舶には良質な鉄が大量に含まれており、再生資源として適切にリサイクルすることが循環経済実現のために重要です。一方で、船舶が解体される際の環境汚染や労働災害の最小化が課題とされてきました。2009年に国際海事機関(IMO)において適切な船舶解体の基準を示したシップリサイクル条約が採択され、一般財団法人日本海事協会など、船舶の旗国の代行権限を有する船級協会が条約の基準を満たす船舶解撤ヤードに「適合鑑定書」を発行しています。

当社グループはこれらのヤードに監督を派遣し、当社独自の更に厳しい基準で監査に合格した場合に認証ヤードとし、当社グループ所有船の解撤を行ってきました。これまでにインドで30か所、中国で3か所、トルコで1か所のヤードが認証されています。今回PHPヤードに入港した本船の解撤では、当社グループの船舶管理会社が監督を派遣し、現地で解撤工程のモニタリングを行います。

当社はこれまでに、船舶解撤の透明性を高める情報開示プラットフォーム「Ship Recycling Transparency Initiative」に日本の船社として初めて参加したほか、国連グローバル・コンパクトによる「Sustainable Ocean Principles(持続可能な海洋原則)」に日本企業として初めて賛同しています。今後も、環境・安全・人権に関わるイニシアティブへの参加を通じてステークホルダーとの対話を深めるとともに、シップリサイクル条約や当社の基準を満たす船舶解撤ヤードでの解撤を推進し、持続可能な社会・環境の実現を目指します。


日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing - ” を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。


今回の取り組みが特に貢献するSDGsの目標


参考プレスリリース

以上

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