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「環境DNA」の取り組みが「共創の場形成支援プログラム」に採択

ネイチャーポジティブな社会を目指して

当社が参画するANEMONEコンソーシアム(注1)の代表機関でもある国立大学法人東北大学(以下、東北大学)を中心としたプロジェクト「ネイチャーポジティブ(注2)成長社会実現拠点」が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に採択されました。

「共創の場形成支援プログラム」は、大学等が中心となって未来のあるべき社会像(拠点ビジョン)を策定し、その実現に向けた研究開発を推進するとともに、持続的に成果を創出する自立した産学官共創拠点の形成を目指す産学連携のプログラムです。

当社は2022年6月よりANEMONEコンソーシアムに参画し、東北大学、国立大学法人北海道大学と共に、環境DNA(注3)の共同研究を行っています。このたび「共創分野(育成型)」で採択された「ネイチャーポジティブ成長社会実現拠点」プロジェクトは、環境DNAの大規模観測から得られる自然情報を活用し、地域住民による自然の自治管理を基礎に、産官学民が連携し、自然を豊かにすると同時に発展する新しい社会の実現を目指すもので、環境DNA観測網の拡充に向けた大きな一歩となります。当社は、運航船を用いた外洋の環境DNAサンプリングを行うことで、生物多様性情報の収集、蓄積、またその利活用へ貢献します。

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。
海洋環境保全の取り組みは、“海への恩返し”として当社グループが取り組むべき重点テーマの一つと位置付けています。当社グループは今後も“良き企業市民として積極的に社会の課題に取り組み、環境の保全をはじめとして、より良い地球社会の実現に貢献する”というグループの企業理念を体現していきます。

※NYKグループESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。

※※NYKグループESGストーリー2022
「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、2021年度の施策を紹介した資料。
https://www.nyk.com/esg/esg-story/

(注1)ANEMONEコンソーシアム
環境DNAの大規模観測ネットワークであるANEMONE(All Nippon eDNA Monitoring Networkの略称)を活用し、自然共生社会の実現を目指す団体。2022年6月に東北大学を中心に企業やNPO、学術学会等13主体を発起人として設立された。

(注2)ネイチャーポジティブ
生物多様性の毀損を抑止するために自然環境等を増やしていく活動や考え方

(注3)環境DNA
水中や土壌中など環境中に存在する生物由来のDNAの呼称。野外で採取した水や土壌などから生物由来DNAを抽出、分析することで生態系を把握することができる。捕獲や直接観察に頼る従来の生物調査法に比べて、調査現場での作業が圧倒的に少ないことから、従来の調査法では容易ではなかった多地点、高頻度での生物調査を実現する画期的な方法として注目されており、今後水産資源の有効活用、維持管理対策の策定に役立てられることが期待されている。

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以上

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