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九電グループとLNG船1隻の定期傭船契約を締結

運賃安定型事業のさらなる積み上げとLNGの安定供給に貢献

当社と九電グループのQユナイテッドエナジーサプライ&トレーディング株式会社(代表取締役CEO:満吉隆志、本社:福岡市、注1)は、これまで当社と九電グループが積み上げてきたエネルギー輸送における実績と信頼関係を基盤として、新たに新造液化天然ガス(LNG)運搬船1隻(以下「本船」)の複数年の定期傭船契約(以下「本契約」)を2022年9月1日に締結しました。

本契約に投入する本船は燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を利用する二元燃料低速ディーゼル機関「X-DFエンジン」や余剰ボイルオフガスを有効に利用する再液化装置を搭載しており、カーゴタンクは容量174,000立方メートルのメンブレン型(注2)で、優れた防熱性能をもつタンク方式を採用しています。それらにより従来型のLNG船に比べて大幅に効率的で経済的、かつ環境負荷を低減した運航を実現します。

当社は世界最大級のLNG船保有・管理会社としてこれまでに培ってきた経験ノウハウ、ネットワークを活かし、日本のエネルギーの安定的な供給の実現に貢献します。また、当社はLNG輸送事業に限らず、船舶向けLNG燃料供給事業や世界初のLNG燃料大型石炭専用船の建造といった幅広い分野において九電グループと今後も協力体制の構築に努めてまいります。

<本船概要>
全長:約293メートル
全幅:約46メートル
主機関:X-DFエンジン
積載容量:約174,000 m3
建造造船所:三星重工業株式会社(韓国)
竣工予定:2024年

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。
当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、低炭素燃料であり将来のゼロエミッション燃料普及までの橋渡しの燃料として期待されているLNGの輸送と安定供給に積極的に取り組み、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進します。

※NYKグループESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下リンクよりご覧いただけます。

※※NYKグループESGストーリー2022
「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、今年度の施策を紹介した資料。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。


(注1) 九州電力株式会社の100%子会社

(注2)タンクの内部をニッケル鋼やステンレス鋼「メンブレン」で覆うことで、低温を保ちガスの膨張を吸収する方式

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以上

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