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船陸通信速度の向上へ Starlinkの船上トライアルを実施

当社は12月、Space Exploration Technologies Corp. (スペースX社)が運営する衛星通信サービス、Starlink(スターリンク)のトライアル利用を、当社グループ会社のエヌワイケイ・シップマネジメント社(NYK Shipmanagement Pte Ltd、本社:シンガポール)管理船で実施しました。

現在、船陸間の通信は高軌道の衛星を利用しているため、船上での通信速度は陸上に比べて遅く、通信速度を上げるには高額な大容量通信を使用する必要があります。Starlinkは低軌道衛星を利用しているため、従来の通信と比べてより高速で低額な大容量通信が可能となります。

イメージ図

当社は、船上で働く乗組員が陸上の家族や友人とのコミュニケーションを円滑にすることにより、船員の福利厚生の拡充による労働意欲の維持・向上を目指しております。また、船陸間でビデオ会議が出来るようになることで、メールや電話に頼っていた従来の業務連絡がスムーズになり、機器の不具合・トラブル発生や、乗組員への遠隔医療などの際に、リアルタイムでの陸上支援を得られるため、安全運航の向上が期待できます。

Starlinkサービスを導入する事により、現在当社が取り組んでいる自律運航技術の社会実装や、航行海域の気象・海象情報の船陸間共有、船内業務の更なるDX化も見込まれます。

今回のトライアルはコンテナ船で実施し、北米大陸沿岸では従来の通信速度を大きく上回る結果となりました。

今後は船陸通信速度の向上を促進し、かつサイバーリスクへの対策を徹底することで、様々なパートナーとともに海事イノベーションの創出を目指します。

設置したStarlinkアンテナキット

アンテナ設置の様子

NYKグループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。NYKグループはESG経営を力強く推し進めるべく、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります

※NYKグループESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。
https://www.nyk.com/esg/esg-story/

※※NYKグループESGストーリー2022
「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、今年度の施策を紹介した資料。詳細は以下リンクよりご覧いただけます。
https://www.nyk.com/news/2022/20220324_01.html

以上

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