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大型原油タンカー「TATESHINA」が竣工

当社が保有する大型原油タンカーの「TATESHINA」(以下「本船」)が11月8日、中国の南通中遠海運川崎船舶工程有限公司(NACKS:Nantong COSCO KHI Engineering Co.,Ltd.)にて竣工しました。

本船は、船首部分の形状を改良することにより、航走する際に発生する船首波による造波抵抗を大幅に減少させ、推進性能を高めています。また、船体に塗布する低摩擦型塗料、高効率の大直径プロペラの採用や船尾部の水流を整えエネルギーロスを軽減するラダーフィンを装備するなどの省エネ対策も行い、エネルギー効率(輸送単位あたりの二酸化炭素排出量)においては従来型の大型原油タンカーに比べて約23%の改善を見込み、IMOのEEDI規制(注1)Phase 2を達成しています。

また、本船には一般財団法人日本海事協会(ClassNK)から、世界初となる“Cyber Resilience-Guideline (CybR-G)”ノーテーションが付与されています。CybR-Gノーテーションは、同協会が策定した「船舶におけるサイバーセキュリティデザインガイドライン」に従った対策が本船において講じられ、サイバーセキュリティを考慮した適切な船舶オペレーションが実現可能な設計であることを認めるものです。

<本船概要>

全長 : 339.5メートル
全幅 : 60.00メートル
深さ : 28.90メートル
総トン数: 162,218トン
載貨重量トン数:311,979トン
建造造船所: 南通中遠海運川崎船舶工程有限公司(NACKS)
船籍 :リベリア

当社グループは安全を第一と考え、今後も船舶へのサイバー攻撃を始めとした脅威への対策を施し、お客様の需要に応えて原油輸送の安定供給に貢献していきます。

注1)EEDI規制
船舶汚染防止国際条約1997年議定書(MARPOL条約付属書VI)の2013年改正に基づく船舶のエネルギー効率の規制。EEDI(エネルギー効率設計指標)とは、1トンの貨物を1マイル運ぶのに必要な二酸化炭素のグラム数を示し、基準値(ベースライン)からの削減率が段階的に強化される。タンカーでは2015年(Phase1)に10%、2020年(Phase2)に20%、2025年(Phase3)に30%の削減が義務付けられている。

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