オンラインにおける操船訓練コースを開設

~COVID-19禍においても安全運航の為の訓練を継続へ~

当社が進めるデジタル化の一環として、当社グループのNYK Shipmanagement Pte Ltd社(以下NYKSM社)のトレーニングセンターは、PSA Marineの訓練機関であるPSAM Academy(注1)と提携し、センター内の操船シミュレータを用いた訓練に代わる、オンライン操船訓練コース(Virtual ship handling course)を開設しました。

背景

これまで当社グループは、NYKSM社のトレーニングセンターにおける操船シミュレータを使用し年間約100名の操船教育・訓練を実施しており、安全運航を支える上で重要なプログラムとなっています。COVID-19の拡大による各国の渡航制限の中、これら船舶の安全運航を維持するための教育・訓練の継続的な実施が課題となっていました。

操船訓練コースの概要

トレーニングセンターにある操船シミュレータルーム内のビデオカメラ映像および、接続した機器の画像を、オンライン会議ソフトウェア上で共有します。受講者はオンライン会議ソフトウェアを介して操舵号令など、船を操船するための指示を行うことができます。リアルタイムでシミュレータ映像が確認出来ると共に、レーダーや電子海図など、操船に必要な航海計器も同時に確認が可能で、実際のシミュレータを用いた訓練と遜色ないよう、工夫を凝らしています。またPSAM Academyと提携したコースでは、水先人として豊富な経験を持つインストラクターにより、その操船知識と技術を得る事ができます。
本オンライン操船訓練を導入することで、COVID-19における渡航制限下においても、各国籍の乗組員が渡航することなく、安全運航の為の継続した教育・訓練を受ける事が可能になります。

今後

当社はオンライン操船訓練のみではなく、e-learningやオンライン学習、訓練等を積極的に導入し、COVID-19禍においても安全運航の為の継続した乗組員教育・訓練を実施します。

オンラインにおける操船シミュレータでの訓練映像

訓練を実施するNYKSM及びPSAM Academyのスタッフ

(注1) PSA Academy
PSA Marineにより2013年に設立され、海事リソースマネージメント、タグボートの操船、船舶の操船に関する訓練プログラムを海事関係者に提供している。訓練はシンガポールの水先人として15年以上の経験を持つインストラクターによって実施され、受講者が実務に活かす事のできる内容となっている。

COVID-19禍における当社安全運航への取り組み

以上

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