仏TOTALとLNG船の長期定期用船契約を締結

~運賃安定型事業の積み上げ~

当社は、フランスに本部を置く石油・ガスメジャーTOTALの子会社Total Gas & Power Chartering Limited(注1、以下TGPCL)と新造液化天然ガス(LNG)船1隻の長期定期用船契約を締結しました。同社との4隻目となる本契約を通じて、さらなる関係強化を図ります。

新造船は韓国の三星重工業株式会社で2021年に竣工する予定で、燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を利用する二元燃料低速ディーゼル機関「X-DFエンジン」(注2)や余剰ボイルオフガスを有効に利用する再液化装置を搭載します。カーゴタンクは容量174,000立方メートルのメンブレン型で、優れた防熱性能をもつタンク方式(注3)を採用することで効率的で経済的な運航を実現します。

当社は、中期経営計画“Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green”で策定した事業戦略に基づき、長期契約などの運賃安定型事業を積み上げるとともに、多様化するお客さまのニーズに合わせて柔軟かつ最適なLNG輸送の形態を提案し、LNGの安定供給に貢献します。



(注1)Total Gas & Power Chartering Limited
TOTALの完全子会社で、同社グループのLNG、石炭コークス、硫黄の海上輸送を担っている。

(注2)X-DFエンジン
WinGD社の燃料消費効率に優れた低速ディーゼルエンジン。

(注3)GTT Mark III Flex cargo containment systemと呼ばれるGazTransport & Technigaz(GTT)社が開発した、ボイルオフ率を低く抑えることが可能な防熱材を備えるタンク方式。

<LNG船の概要>

(1)積載容量:約174,000立方メートル
(2)全長:約293メートル
(3)全幅:約45.8メートル
(4)主機関:X-DFエンジン
(5)航海速力:19.5ノット
(6)建造造船所:三星重工業株式会社
(7)竣工予定:2021年

<関連プレスリリース>

以上

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