日本初のシンジケートローンを組成

~ボンド、ローンに続くグリーンファイナンス第三弾~

当社は本日、環境対応投資を資金使途とする90億円のシンジケートローン契約を締結しました。本件は、日本格付研究所(以下JCR)からグリーンローン原則への適合性について最上位評価を取得した日本初のシンジケートローンです。

1. 背景

当社は、中期経営計画“Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green” にESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を織り込み、新たな中長期環境目標(注1)を策定しました。
この環境目標への取り組みを財務面から支えるために、2018年5月に外航海運として世界初のグリーンボンド発行や、同年12月の太陽生命保険株式会社からのグリーンローン借入を実施しました。本シンジケートローンの組成はこれらに続く3例目のグリーンファイナンス案件であり、総額は200億円を超えました。

2. シンジケートローンの概要

契約締結日
2019年3月20日
アレンジャー/エージェント
株式会社三菱UFJ銀行
組成金額
90億円
資金使途
環境対応投資(スクラバー搭載資金、注2)
JCRグリーンローン評価
最上位評価「Green 1」
貸出人(五十音順)
愛知県信用農業協同組合連合会(JA愛知信連)
信金中央金庫
西日本シティ銀行
肥後銀行
広島銀行
三菱UFJ銀行
武蔵野銀行
山口銀行 他 計9金融機関

JCRによるグリーンローン評価では、SDGsの目標およびターゲットへの貢献についても評価されています。詳細は以下のJCRによる評価レポートをご参照ください。

また、本ローンは三菱UFJ銀行と三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社によるESG評価型融資商品「ESG経営支援ローン」の第1号案件であり、当該ESG評価では「業界をリードするESG経営」として最高ランクの評価を受けました。詳細は以下の三菱UFJ銀行によるリリースをご参照ください。

3. 今後の展開

当社はグリーンファイナンスを推進し、環境投資への取り組みを幅広いステークホルダーの皆さまに発信するとともに、環境負荷の低減を可能とする技術を通じて持続可能な地球社会の実現に貢献します。

(注1)中長期環境目標
「トン・キロメートル当たりの温室効果ガス(GHG)排出量を2015年比で2030年までに30%削減、2050年までに50%削減する」という当社が設定した目標で、科学的根拠に基づく目標としてSBTイニシアチブの認定を取得しています。なお、当社のさまざまなGHG削減への取り組みや情報開示に関しては、非営利団体CDPから気候変動に対する企業対応の世界的なリーダーと認識され、最高評価である「気候変動Aリスト」を獲得しています。

(注2)スクラバー
船舶の燃料中の硫黄分濃度に関する規制強化への対応手段の一つとされている装置。船舶のエンジンから排出されるSOx(硫黄酸化物)を含む排気ガスに海水を噴霧して硫黄分を除去することにより、SOx排出量を86%削減することが可能です。

<スクラバー装置の仕組み>

<スクラバー搭載の様子>

<株式会社三菱UFJ銀行>

本社:東京都千代田区
頭取:三毛 兼承
ホームページ:https://www.bk.mufg.jp/

<参考リンク>

以上

掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。