三菱商事向けの新造LNG船を「Diamond Gas Rose」と命名

2018年7月9日



前列左から5番目 JERA佐藤裕紀執行役員
              2番目 当社常務経営委員河野晃


―米国キャメロンLNGプロジェクトに従事―

 7月6日、当社と三菱商事株式会社(以下三菱商事)が共同保有(注1)する新造液化天然ガス(LNG)運搬船の命名式が三菱重工業株式会社長崎造船所(長崎県長崎市)で行われ、多くの関係者が出席しました。

 本船は、当社および三菱商事がDiamond Gas International Pte. Ltd.(注2)と長期定期用船契約を締結しているLNG運搬船の2番船であり、本船で輸送するLNGの供給先となる株式会社JERAの佐藤裕紀執行役員により「Diamond Gas Rose」と命名されました。

 「Diamond Gas Rose」は、本年6月末に竣工した1番船「Diamond Gas Orchid」と同じく、次世代の船体構造と推進システムを組み合わせた船型「サヤリンゴSTaGE」(注3)を採用しています。8月1日の竣工後は、姉妹船と同様に、当社グループの船舶管理のもと、米国ルイジアナ州で三菱商事と当社が共同参画する米国キャメロンLNGプロジェクトのLNG輸送などに従事する予定です。


 当社は、新中期経営計画“Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green”で策定した事業戦略に基づき、長期契約などの運賃安定型事業を積み上げるとともに、今後も環境に優しいLNGの安定供給に貢献します。

(注1)LNG船の保有とLNG輸送を目的とし、2015年にシンガポールで合弁会社Diamond LNG Shipping 2 Pte. Ltd.を設立。出資比率は三菱商事50%、当社50%。

(注2)Diamond Gas International Pte. Ltd.
シンガポールに本社を置く三菱商事の100%子会社。

(注3)「サヤリンゴSTaGE」
LNGの積載効率を高めつつ、軽量化や空気抵抗軽減を可能にした「サヤリンゴ」形状を採用し、上部が下部より膨らんだリンゴ形状のタンクが、船体と一体構造のタンクカバー(さや)で覆われている特長を持つ船型。また、推進機関には高効率再熱舶用蒸気タービン機関と2元燃料ディーゼル電気推進機関を組み合わせたハイブリッド2軸推進方式STaGE (Steam Turbine and Gas Engines) を採用しており、燃料削減と二酸化炭素(CO2)排出量の削減が可能。



Diamond Gas Rose
<本船概要>
(1)全長:293.5メートル
(2)全幅:48.94メートル
(3)総トン数:144,828トン
(4)主機関:STaGE
     (Steam Turbine and Gas Engines)
(5)積載容量:165,000m3
(6)建造造船所:三菱重工業株式会社長崎造船所
(7)船籍:バハマ

<三菱商事株式会社>

本社:東京都千代田区
代表取締役社長:垣内 威彦
ホームページ:https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/

<関連リンク>
2013年5月17日発表
米国キャメロンLNGプロジェクトに関して合弁事業会社を設立
―エネルギーの安定供給、供給ソースの多様化に貢献―
http://www.nyk.com/release/2447/002623.html

2014年8月7日発表
「キャメロンLNGプロジェクト」最終投資に合意
―新たなビジネスチャンスに向け天然ガス液化事業に参画―
http://www.nyk.com/release/3131/003406.html

2015年5月14日発表
キャメロンLNGプロジェクトにLNG船2隻を投入
―三菱商事向けLNG船の定期用船契約を締結―
http://www.nyk.com/release/3560/003897.html

2018年4月18日発表
三菱商事向けの新造LNG船を「Diamond Gas Orchid」と命名
―最新船型「サヤリンゴSTaGE」の一番船―
http://www.nyk.com/news/2018/1190461_1685.html            

以上

 
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