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    「Yunic750LS-F」を新開発
 
 

潤滑性向上と高い防カビ性能の燃料油添加剤
「Yunic750LS-F」を新開発

2014年11月25日

当社グループの日本油化工業株式会社(本社:横浜市中区、代表取締役:釜田和利)は潤滑性向上性能と防カビ性能を併せ持つ低硫黄軽油(注1)用の燃料油添加剤「Yunic750LS-F」を新開発しました。
 
 「Yunic750LS-F」は、硫黄酸化物排出規制海域(注2)で低硫黄軽油に添加することで、潤滑性不良や軽油燃料油に発生するカビによる燃料油系機器のトラブル抑制に効果があり、燃料油機器の安全性を高め、安全運航に寄与します。低硫黄軽油は規制海域外では使用しないため、船内の燃料油タンク内に長期保管される可能性があり、結露した水が燃料油に混入することによって発生するカビの予防にも有効です。
 
 これまで潤滑性向上と防カビ対策のためにはそれぞれの添加剤が必要でしたが、「Yunic750LS-F」は本品一つでいずれの効果も発揮する点で先進性があり、特許および商標登録出願中です。
 
当社グループは新中期経営計画”MORE THAN SHIPPING 2018”で掲げた「きらり技術力」を活かし、グループ一丸となって引き続き環境分野の先進企業を目指します。
 
              「Yunic750LS-F」の特性
 
1.燃料油の潤滑性向上
・低粘度・低潤滑性である低硫黄軽油に添加することで潤滑性が改善され、燃料油系機器のトラブル(異常摩擦やこう着)を防止
・エンジンメーカーが推奨する燃料油のHFRR(注3)試験値(460マイクロメーター)以下へ改善
 
2.高い防カビ性能
・長期に渡り防カビ効果を発揮するため、長期保管された燃料油のカビ対策に有効
・カビの増殖抑制効果により、燃料油系機器の閉塞を防止
 
3.容易な取扱い
上記1.2の性能を併せ持つため従来の添加剤より取扱いが容易となり、添加率ミスを防止、また船上での保管場所削減に貢献
 
 
(注1) 軽油:燃料油は成分により分類され、船舶で使用されている燃料油には、C重油、A重油(Marine Diesel Oil)、軽油(Marine Gas Oil)などがある。その中でも軽油は最も品質が良い。
 
(注2)硫黄酸化物排出規制海域:2015年1月1日より、欧州および北米などの大気汚染物質排出規制海域(ECA:Emission Control Area)における燃料油中の硫黄含有量の制限値が現在の1.0%から0.1%に引き下げられる。
 
(注3) HFRR:High Frequency Reciprocating Rig
燃料油の潤滑性を測定する指標。測定したい燃料油に浸した鉄板の上で荷重をかけた鋼球を往復させ、その時に鋼球表面に出来る傷の大きさを測定する。この値が燃料の潤滑性の尺度として使われ、値が小さいほど潤滑性に優れている燃料油となる。
 
製品に関するお問い合わせ先:
日本油化工業株式会社 営業一部
TEL:045-201-8867   FAX:045-201-8358
E-mail:sales-one@nipponyuka.com
 
 
 
以上
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。