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    ―世界で初めて実船に搭載、「船舶海洋工学技術の高度化に寄与」―
 
 

「ハイブリッド過給機船内電源供給システム」に日本船舶海洋工学会賞
―世界で初めて実船に搭載、「船舶海洋工学技術の高度化に寄与」―

2012年5月18日

 優れた船舶海洋工学の学問的業績や新技術の開発を表彰する公益社団法人日本船舶海洋工学会の平成24年同工学会賞(発明考案等)に、当社と株式会社MTI、ユニバーサル造船株式会社、三菱重工業株式会社が世界で初めて実船に搭載した「ハイブリッド過給機を用いた船内電源供給システムの開発」が選ばれ、5月17日に表彰式が神戸市産業振興センターで行われました。 

 日本船舶海洋工学会は、船舶海洋工学の学問的発展や業界技術の高度化に大きな貢献をした論文や発明考案、技術者を表彰しており、日本船舶海洋工学会賞(発明考案等)は、造船、造機、海洋工学その他一般海事に関する優秀な著書・調査および実用的価値のある新技術の開発・発明・考案等で公表されたものの中から選出されます。当社グループでは、平成22年の「バラ積み貨物船の可搬式船倉内点検設備『メンテさん』の開発」に続く受賞となります。
 
 受賞したハイブリッド過給機システムは、廃棄される燃焼排気ガスのエネルギーを利用してタービンを高速回転させ、その回転力で圧縮機を駆動して燃焼用の空気をエンジン内に送り込む本来の過給器機能に加えて、タービンで発生した余剰な回転力を発電に利用するもので、排気ガスの余剰エネルギーを効率的に利用する排熱回収システムの一つです。ディーゼル発電機の使用を減らすことにより、二酸化炭素(CO2)排出削減に繋がります。開発にあたって、国土交通省から「船舶からのCO2削減技術開発支援事業」の補助対象事業として選定を受け、日本海事協会の「共同研究事業」による支援を受けています。
 
 当社は今後もさらなる技術革新を通して、環境対策に積極的に取り組んでいきます。
 
 
【ご参考】
 2011年5月31日発表「世界初のハイブリッド過給機搭載ばら積み船「SHIN KOHO」(新鋼鵬)が竣工~さらなるCO2削減見込む~」
https://www.nyk.com/release/1413/NE_110531.html
 
以上
 
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。