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環境に優しい低硫黄軽油用の添加剤を開発
~Yunic700LS、EU・米加州の規制強化に対応~

2010年6月3日

 当社とグループ会社の日本油化工業株式会社(本社:横浜市、社長:掛谷茂)はこのほど、船舶用燃料油として環境への負荷が小さい低硫黄軽油*1用の添加剤(Yunic700LS)を共同開発しました。この添加剤を低硫黄軽油に混合することで、低硫黄軽油の使用により起こり得る燃料油系統の機械的トラブルを未然に防止することが可能となります。

欧州連合(EU)は大気保全規制の強化のため2010年1月1日から、規制区域内で硫黄分0.1%以下の低硫黄軽油の使用を義務化しました。また、米国カリフォルニア州大気資源局(CARB)規制も2012年1月から同様の規制強化を決めています。低硫黄軽油は、より少ない硫黄酸化物(SOx)の排出につながることから、環境への負荷軽減が期待されます。一方で、潤滑性が低いという性質から、エンジンの重要部品である燃料供給ポンプや燃料噴射ポンプでの異常摩耗や作動不良などのトラブルが懸念されます。このため当社グループでは、船舶の安全運航を維持しつつ環境保全に寄与することを目指し、船舶用軽油の潤滑性を向上させる添加剤を開発しました。
 
同添加剤は、公定の試験法であるHFRR*2試験と燃料ポンプメーカーでの実機試験により、潤滑性が約30%向上することが実証されています。当社では、2010年1月より試用をしておりますが、低潤滑性に起因する故障等は発生しておりません。
 
当社グループは、今後も環境保護規制の順守に向け積極的に取り組み、安全運航と環境保全を重要視した企業活動を行っていきます。
 
*軽油: 燃料油は成分によりグレード分けされ、通常船舶で使用されている燃料油には、C重油、A重油(Marine Diesel Oil)、軽油(Marine Gas Oil)などがある。その中でも軽油は、最も品質が良い。
 
*2HFRR: 燃料油の潤滑性の指標として一般的に採用されているもの。測定したい燃料油に浸した鉄板の上で、荷重をかけた鋼球を往復運動させる。その時に出来る鋼球表面の傷の大きさが、潤滑性の尺度として使われる。
 
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