日本郵船歴史博物館・日本郵船氷川丸

vol2 浅間丸

建造所 三菱造船(株)長崎造船所
全  長 178.0メートル
総トン数 16,947トン
主  機 ズルザー型ディーゼル4基
スピード 20.71ノット
船  客 839名
乗組員 329名
昭和4年9月15日にサンフランシスコ航路船として竣工した貨客船です。浅間丸、および同時期に造られた龍田丸、秩父丸(後に鎌倉丸に改名)の3隻は、「浅間丸型」と呼ばれ、船体、機関の構造、艤装面から、日本およびロイド船級協会の最高船級の資格をもっていました。

一等読書室
一等読書室
一等スイートルーム
一等スイートルーム
 同年10月11日処女航海のため横浜を出航し、横浜からホノルル経由サンフランシスコ間5,550マイル(約9千km)を当時では驚異的な12日と7時間46分という速さで横断しました。また、到着したロサンゼルスでは2日間にわたって一般に公開し、押しかけた観覧者は1万5000人を越えたといいます。

 船内装飾は英国クラッシック様式を基調とし、客室はもちろん、パブリックスペースも、従来の客船に比べて格段に豪華なものとなっていました。ラウンジ、読書室、ギャラリー、喫煙室、理髪室、美容室、写真用暗室のほか、郵便局、銀行(住友銀行)の出張所、旅行窓口、さらにはデパート(松坂屋)売店、劇場(トーキー映写室)、プール、カードルムーム、アスレッチックルーム、日本座敷まで完備されていました。
 より多くの外国人客を誘致するために、それぞれの調度品は、世界の一級品を輸入、国際的なレベルを意識したものとなっていました。この船には、元首相・吉田茂やヘレン・ケラーも乗船しています。

 その後、太平洋戦争に突入し、海軍徴用船、日米間の交換船、海軍戦闘機隊の保養施設として使われ、昭和19年11月1日、南シナ海で雷撃を受けて、沈没してしまいました。

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