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環境にやさしい省エネ新技術 新造PCTCへの採用の件

2003年10月15日

当社は、2004年に就航予定の6,400台(基準車換算)積み大型PCTCを“エコシップ”と称し、以下の4つの環境対策技術を施した、環境にやさしい最新鋭船とすることといたしました。

  1. (1) 舶用風力発電機
  2. (2) 風圧抵抗低減船型
  3. (3) 固定バラスト
  4. (4) 操船支援システム

これらの技術の採用により、従来船と比較して、輸送時における自動車1台当たりのCO2排出量を約7%削減できることが見込め、船舶の環境負荷の低減に大きく貢献できるものと期待しています。
 今後も環境保全、省エネルギーの観点から、積極的にさらなる新技術の開発に努めてまいります。

(1)舶用風力発電機
直線翼垂直軸型風力発電装置
(実際に船上に装備する装置とは異なります)
 当社は学校法人東海大学、株式会社テクノバ及び日本飛行機株式会社と共同で舶用風力発電装置の開発を行い、実用化に向けた船上搭載実験を開始することといたしました。
開発するのは直線翼垂直軸型風力発電装置で、当面は最大出力30kW程度のものを製作し、2004年8月就航予定の自動車専用運搬船に搭載して実用化に必要な運転実験を行う予定です。
 船舶への風力発電装置の搭載は、洋上風力という自然エネルギーを活用する事により、通常の発電機の燃料消費を減少させ、結果として船舶が排出するCO2を削減する効果を期待できます。将来は最大出力50kW以上の風力発電機を複数台搭載し、航海中の船内電源の30%程度カバーできる規模まで拡大する計画です。

[直線翼垂直軸型風力発電装置]
 対称翼型のブレードが垂直に取付けられた形状の風車による発電装置であり、どの方向から風を受けても同じように回転する事ができます。従ってプロペラ型風車のように風向きに合わせる必要がありません。
(2)風圧抵抗低減船型
当社は2001年から九州大学などと、自動車専用運搬船が航海中に受ける風圧抵抗の軽減を図るための船型の研究開発を実施してきました。
 その研究の結果、自動車積載台数を減少させずに風圧抵抗を低減できる船型を開発致しました。この船型の採用により、前方から風速10m/sを受けた航海を想定すると、風圧抵抗を約15%低減でき、CO2排出量を約2%低減することが可能となります。なお、この船型は現在特許申請中です。
(3)固定バラスト
 従来のバラストタンクの代わりに、より比重の大きい重量コンクリート(比重約3.5)を固定バラストとして設置します。これによって、
  1. バラスト水問題対策
    バラストの漲排水を最小とすることで、海洋生物の域外への移動をミニマイズできます。
  2. CO2排出量削減
    船のスタビリティ(復元性)が向上するため、最上層デッキの積載台数を従来船と比較して大幅に増加させることができ、単位貨物量当りのCO2排出量を削減できます。
(4)操船支援システム
 操船支援システムは、荒天時に船上のパソコンで、短期レンジの船体運動(ローリングなど)や横流れ量、当て舵量、燃料消費量等を予測し、船長のコース選定を支援するシステムです(現在開発中)。これにより、安全かつ省燃費のコース選定を行うことが出来ます。
 この操船支援システムにより、上述のハード面だけでなく、ソフト面からも、CO2排出低減に大きな効果を期待できます。

以上

掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。